2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
共立女子中学校・2024年度 2月1日入試 社会
2024年度2月1日入試の社会を、日本史・開催地の地理・食文化・政治制度の4大問から解説します。重要設問を通して、似た時代や制度を区別し、理由を短く書く練習をします。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|家族の生きた時代と日本史
この大問で学ぶこと
年号と時代区分を、生活の変化につなぐ
家族の生年を入口に、大正・昭和・平成の出来事や古代・近世の知識を確かめます。大正の出来事と、昭和に入ってからの出来事を区別します。
解くときの着眼点:出来事を時代の範囲に置いてから選ぶ。
問2〜問5|大正と普通選挙
普通選挙は納税額に関係なく一定年齢に達すれば選挙権を認める制度。治安維持法、イ・エ、新古今和歌集。
- 普通選挙の一般的な説明と、1925年当時は25歳以上の男性だったという条件を分ける。
- 米騒動1918年、関東大震災1923年は大正。世界恐慌1929年は昭和。
間違えやすい点:一般的な制度の定義を、その当時すべての成人に選挙権があったという意味にしない。
問6〜問8|昭和の年代と生活
イ→ア→ウ→エ。高度経済成長はイ・エ。新橋・横浜の鉄道開通は明治。
- 五・一五事件1932年、沖縄戦1945年、講和条約1951年、日韓基本条約1965年。
- 高度経済成長を、新幹線と家電の普及に結びつける。
間違えやすい点:バブル経済や明治の文明開化と、1950〜60年代の生活変化を混同しない。
問9〜問12|人物・地域・平成
聖武天皇、徳川家康、山梨県、誤りはエ。
- 東大寺大仏・江戸幕府・甲斐国という対応を確認する。
- 第一次石油危機は1973年で昭和。平成を1989年からの時代として、他の出来事と比較する。
間違えやすい点:元号で選ぶ問題は、元号の始まりと終わりを基準にする。
第2問|サミット開催地の地理
この大問で学ぶこと
国際会議から、日本の地形と気候を読む
サミットに関わる国と開催地を題材に、湖・海岸・養殖・雨温図を扱います。会議への参加と、G7の構成国であることを区別します。
解くときの着眼点:国や地形の特徴を、複数の条件で確認する。
問1〜問4|参加国と湖
ウ、EU、ロシア、浜名湖(ウ)。
- ゼレンスキー大統領は2023年会議に招かれたが、ウクライナはG7の構成国ではない。
- 浜名湖を、火山活動でできるカルデラ湖と区別する。
間違えやすい点:「会議に出席した」と「主要7か国の首脳」は同じ条件ではない。
問5|海岸と真珠養殖
(1)イ、(2)リアス海岸の湾内で波が穏やかなため、(3)灯台。
- 入り組んだ湾は外海の波の影響を受けにくく、真珠の養殖に適する。
- 室戸岬の海岸は隆起による地形で、沈水したリアス海岸とは成り立ちが異なる。
間違えやすい点:「海が近いから」だけでなく、波が穏やかという理由を含める。
問6|雨温図の比較
ウ。A名護、B志摩、C広島。
- 年平均22.8℃のAは南の名護。Bは降水量が多く、Cは瀬戸内の広島として比較する。
- 気温だけでなく年降水量や季節の降り方も照合する。
間違えやすい点:雨温図の縦軸の目盛りが違う場合、棒の高さだけで比べない。
第3問|世界の料理と文化
この大問で学ぶこと
食の違いを、気候・産業・宗教から考える
料理を切り口に国の位置、宗教上の食習慣、畜産と飼料、文化遺産へ知識を広げます。本文に書かれた理由と一般知識を対応させます。
解くときの着眼点:食文化を、一つの理由で決めつけず背景と結ぶ。
問1〜問3|国・宗教・畜産
トルコの位置はウ。豚肉を食べない宗教はイスラム教。空欄は牛。
- トルコをアジアとヨーロッパにまたがる位置で確認する。
- 宗教上の食習慣を、本文の肉の種類と結ぶ。牛から得る乳や肉が料理に利用されることを、産業とも関連づける。
間違えやすい点:個人の食生活を一律に断定するのではなく、本問の宗教文化の説明として読む。
問4・問5|大豆と和食
日本(ウ)、無形文化遺産(エ)。
- 大豆の大規模な生産国として米国・ブラジル・アルゼンチンを整理し、日本と比較する。
- 和食は建物や自然景観ではなく、食に関わる慣習として無形文化遺産に登録された。
間違えやすい点:文化遺産と無形文化遺産の語を混同しない。
第4問|三権分立と国会
この大問で学ぶこと
国民の代表と、機関どうしの抑制を理解する
国会・内閣・裁判所の役割と、国会が最高機関とされる理由を扱います。権限の名前だけでなく、どちらからどちらへ働くのかを確認します。
解くときの着眼点:機関の役割を、国民主権という原則と結びつける。
問1〜問4|思想家と権限
モンテスキュー。Aア・Bウ、問3ア、問4エ。
- 国会の弾劾裁判と内閣不信任決議、裁判所の違憲審査を矢印へ対応させる。
- 臨時国会の条件と、総選挙後の特別国会を区別する。憲法改正の発議は内閣ではなく国会。
間違えやすい点:「国会の召集」には、決定する内閣と国事行為を行う天皇という区別もある。
問5・問6|国会の位置づけ
国民主権のもと、国民が直接選んだ代表者で構成されるため。空欄は唯一。
- 主権者である国民と、その代表者である国会議員の関係を理由にする。
- 国権の最高機関という表現を、裁判所への無制限な命令権という意味にしない。
間違えやすい点:指定された憲法の三大原則と結びつけ、単に「重要な機関だから」で終えない。
解き直しの進め方
家族の生年を年表へ置き、暮らしの変化を年代に結びつけましょう。地理と公民の記述は「場所の特徴→産業」「国民の代表→国会の位置づけ」のように関係を一つ入れます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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