2026年10月29日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
早稲田中学校・2026年度 第1回 国語
物語文と映像論の2大問です。主な設問について、本文の根拠、記述に必要な要素、紛らわしい選択肢の見分け方を説明します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|物語|相手を知り、将来を見直す
この大問で学ぶこと
言葉と行動の前後から心情の変化を説明する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1・問4|漢字と慣用表現
問1 aご・b焦点・c代償/問4 Xカ・Yイ
- 「伍する」の伍は、ごと読みます。焦点は注意が集まる中心、代償はあることの引き換えに失うものです。
- Xは箔が付く、Yは一矢報いるという組合せです。音が同じ漢字ではなく、前後の文に合う慣用句を選びます。
問2|資格がないという自己評価
①さちを倒した/②隠し
- 走る資格を失ったと感じる理由を、主人公が自分を責める直前の回想から探します。さちを倒したことを、長い間話さずにいた点が対応します。
- ①は本文からの抜き出しなので、出来事を自分の言葉で置き換えず、そのままの表記を確認します。②は「隠している」となる漢字1字です。
問3・問5|語るのをためらう気持ちと、聞く側の行動
問3 オ/問5 さちににぎり
- 問3では、話さずに済ませると結局だれかを傷つけるという文が、これ以上黙っていられない主人公の迷いに合います。勝負への意欲や後悔だけに限定しません。
- 問5の抜き出しは、手を握るというさちの行動を探します。本人の言葉で責めずに聞き続ける姿勢が、次の心情変化につながります。最初の6字は「さちににぎり」です。
問6|意味のある悪あがき
現実:自分の力が及ばないほど厳しく複雑だ/未来:未来に向かって希望をもって努力する
- 現実は、善悪を単純に分けられず、自分の力だけでは変えられない社会の厳しさです。未来は、その中でも希望を持って自分にできることを続ける姿勢です。
- それぞれ15〜20字で表す指定です。現実の説明だけで悲観的な結論にしたり、未来を「何でも解決できる」としたりせず、対比を保ちます。
問7|最後まで読み取れる内容
イ・オ
- 主人公は周囲の大人の世界を知りながらも、さちの方が苦しんできたことに気づき始めます。また、話して初めて自分の過ちを見直せた点が、末尾の謝罪につながります。
- さちが主人公から金を取ろうとしている、過去の告白を勧めるために突然身の上を語った、などの動機は本文にありません。人物の言動と、読み手が勝手に足した推測を分けます。
第2問|説明文|映像と物語の関係
この大問で学ぶこと
理由・対比・接続語から論の筋道を追う
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1|映像の欠点
解答例:動きをともなうために、観客を時間的に拘束してしまうという
- 指定の「映像が」に続く形で、動きがあることと時間的な拘束を結び付けます。絵画と比べた話から、映像の長さに観客が付き合わねばならない点を拾います。
- 25〜35字の指定です。「つまらないこと」だけでは筆者が挙げた本質的な欠点になりません。
問2|欠点を補う物語の働き
時間を忘れさせる/記憶として刷り込まれ
- 物語には、観客を飽きさせず時間を忘れさせる役割があります。後半では、出来事が物語として整理されることで記憶に残る役割が加わります。
- 前者は本文から8字、後者は10字を抜き出します。目の前の鑑賞を続けさせる働きと、鑑賞後に記憶を残す働きを分けます。
問3|接続語
オ
- Wは問題をさらに考える「さて」、Xは映像の本来の働きへ戻す「むしろ」です。Yは後年の評価の例への「まして」、Zは優れた作家性の場合を付け足す「むろん」と判断します。
- 接続語1つの意味だけで選ばず、前後2文の関係を4か所とも確かめます。
問4・問5|装置と、短編の難しさ
問4 イ/問5 ア
- 装置とは、ばらばらの内容を並べることではありません。観客を動きに引き付ける事柄があり、語り口の中で全体が分かる構造を指します。
- 短編ではテーマに適した語り口を見つけ、短い物語として完成させる必要があるので難しいとしています。テーマが強ければ長さや語り方は不要、という説明は逆です。
問6|語り口の発展性がない場合
ただの観察行為
- 傍線部の直後にある、細部のショットを長く見せるだけの例を確認します。時間の経過に応じて物語が発展せず、単に見るだけで終わる状態との対比です。
- 本文中の7字という指定なので、要約ではなく表記を正確に写します。
解き直しの進め方
物語では「行動→気づき→次の行動」、説明文では「主張→理由→例」の順に根拠をたどり、指定字数と抜き出し条件も確認します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
