武蔵中学校 2024年度 社会入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月27日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

武蔵中学校・2024年度 2月1日入試 社会

2024年度の武蔵中学校社会は、「労働」を軸に歴史・資料読解・現代社会をつなぐ構成です。用語の正誤に加え、資料から何が言え、どこからが推論なのかを意識して、大問全体を読み解きます。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|労働の歴史と、働き方の格差

この大問で学ぶこと

「働いている」を、賃金だけで測らない

歴史知識を入口に、家電による生活の変化、男女の就業状況、無償の家事労働へと視点が広がる問題です。図表で確認できる事実と、その背景として考えられる事情を区別して書きます。

解き直しの到達点対象・比較・社会への影響をつなげて説明する。

解くときの着眼点:対象・比較・社会への影響をつなげて説明する。

問1・問2|生業と身分

問1(あ)矢じり(弓矢)/(い)食物の煮炊き。問2 百姓。

  1. 矢じりは獲物を射る道具、土器は加熱して調理する容器として整理します。
  2. 江戸時代の身分を問う問2は、現代の職業名である「農家」ではなく、当時の呼称で答えます。

間違えやすい点:道具の名前を答える問いと、使い方を説明する問いを取り違えないこと。

問3|豊かさを、生活の変化として書く

解答例:電気洗濯機が普及して洗濯の手間が減り、家族と過ごしたり学んだりする時間を取りやすくなった。

  1. 物の名前だけでは説明になりません。家電の普及によって、何に費やす時間や労力が変わったかを具体化します。
  2. 「購入した物→便利になったこと→生活の豊かさ」の順につなげます。冷蔵庫なら保存のしやすさや買い物・調理の負担を説明できます。

間違えやすい点:「生活が便利になった」で止めず、便利さの中身を書くこと。

問4|女性労働と近代産業

(あ)製糸業/(い)富岡。

  1. 生糸をつくる産業と、繭から糸を取る工場を結び付けます。
  2. 富岡は製糸、八幡は製鉄というように、地名を産業とセットで区別します。

間違えやすい点:製糸業と紡績業は原料も工程も異なります。

問5・問6(あ)|二つの資料を比較する

答案の柱:女性では労働力人口比率と正規雇用比率に開きがあり、家事・育児・介護の時間にも男女の偏りがある。

  1. 図3は年齢別の就業状況です。正規雇用比率の分母も、その年齢の全人口であるという注記を確かめます。
  2. 図4は賃金労働等と家事等の時間を比較する資料です。女性の家庭内労働が多いという事実を、男性の時間配分との対比で示します。
  3. 結婚・出産・育児と就業の関係を説明する場合も、すべての女性が同じ働き方をしていると断定しないようにします。
資料を読む順番
資料比較するもの答案で示すこと
図3年齢・男女・雇用形態就業と正規雇用の差
図4男女の時間配分家庭内労働の偏り
本文制度と実態法律だけでは残る格差

間違えやすい点:図3の割合と図4の時間を、同じ数値のように扱わないこと。

問6(い)・問7|仕組みと効果を説明する

問6(い)の例:男性が育児・介護休業を利用しやすくする。問7の例:家庭生活の時間を確保し、子育ての負担を分担できる環境を整える。

  1. 休業制度の名前だけでなく、誰のどの負担を変える仕組みかを考えます。
  2. 問7は社会の課題を一つ選びます。子育てなら、時間の確保→育児の分担→子育てしやすい環境という道筋で書けます。
  3. 働き方の改善だけで少子化が必ず解決するとは言い切らず、改善につながる仕組みとして説明します。

間違えやすい点:自分の意見だけを述べず、問題の資料や労働の偏りに結び付けること。

解き直しの進め方

問5~7を、資料の事実・背景・改善策の三段階に分けて書き直しましょう。家電や制度を別の例に替えても、生活や社会への影響を説明できれば理解が深まっています。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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