【予習シリーズ年上4 第2回】小数と単位

2026年9月28日

【予習シリーズ4年上 第6回】小数と単位

〜概念理解から図形単元まで、春休み前の重要4単元をまとめて攻略〜

進塾の四谷大塚の予習シリーズ対策ページにお越し頂きありがとうございます。
進塾では、四谷大塚の予習シリーズに則って学習している受験生を歓迎しております。
進塾と共に合格を目指しましょう!

1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力

予習シリーズ4年上第6〜9回は、小数・分数という抽象的な概念理解の2回(第6・7回)と、三角形・四角形という具体的な図形単元の2回(第8・9回)という、性質の異なる内容が並びます。第6・7回は小学校の先取りに近い内容ながら、概念そのものが小学生には掴みにくく、定着に時間がかかりやすい単元です。第8・9回は、5月の連休明けに控える三角形の面積・円の学習の土台となる重要な図形単元です。

【本記事を読むメリット】
この記事を読むことで、小数・分数の概念をどう教えれば子どもに伝わりやすいか、単位換算や割合の考え方の落とし穴がどこにあるかが具体的に分かります。また、三角定規の角度や四角形の分類・面積公式を、丸暗記ではなく理屈でつなげて理解する視点も押さえられます。

2. 第6回:小数と単位

この単元は小学校の内容の先取りに近く、中学受験らしさはそれほど含まれていません。一方で、小数の概念理解が絡むため、実はつまずきやすい単元でもあります。大人にとっては当たり前でも、小学生にとっては小数そのものが何なのか分かりにくいことが多いため、定着には時間がかかるものと捉え、第10回の組分けテストの頃には染みついている状態を目指すとよいでしょう。

小数の仕組み:焦らず「当たり前」に育てていく

小数の概念は、最初は「なんとなくこんな感じ」という理解から入り、1か月ほどかけて「これは当然だ」と思えるレベルまで育てていくものと捉えましょう。定着に時間がかかりそうな場合は、市販の学校教材のドリルなども活用しながら反復するとよいでしょう。

小数の足し算引き算:小数点の位置を揃え、0の扱いに注意

3桁・4桁の足し算引き算が確実にできる子であれば、それほどつまずくことはありません。気をつけるべきポイントは、小数点の位置を揃えて計算することと、0の扱いの2点に尽きます。この2つさえクリアしていれば、時間をかけずに次に進んで問題ありません。

長さ・重さ・かさの単位:入試の計算問題に直結する重要分野

単位の換算ができるようになることが、このセクションの大きなテーマです。文章題の中でmとkmが混在していたり、cm³とLが混ざっていたりすることは頻繁にあり、単位換算は中学受験の入試問題にとってかなり重要度の高い内容です。学校によっては、入試の最初の計算問題で単位換算を含む四則計算を毎年決まって出題することもあります。

📏 単位換算は「丸が取れなくなったら小数にする」練習を

長さ・重さ・かさそれぞれの単位の関係はしっかり覚える必要がありますが、それだけでなく、単位を換算していく過程で位取りの「丸」が取れなくなったら小数にする、という変換の練習を積んでおくことが非常に大事です。この小数点の位置の移動は、できないまま6年生の最後まで苦手意識を引きずってしまう子も多い部分なので、早いうちからしっかり練習しておきましょう。

3. 第7回:分数の性質

前回の小数に続き、今回は分数という抽象的な概念の理解が中心になります。具体的にイメージしやすい内容ではなく、数そのものの性質を扱うため、練習量がものを言う単元です。

分数の意味:等分してできた数値としての理解

分数とは、等分に分けて何個に分けたうちの何個分か、という数値の表し方です。まずこの考え方をしっかり理解できないと、その先の学習が難しくなります。

単位のついた分数:割合の考え方が隠れている

ここが第7回で最も重要かつ間違いやすいポイントです。「54Lの7/9は何Lですか」という問題と、「3.5kgは何gですか」という問題は、見た目が似ているために混同されがちですが、実はまったく異なる考え方に基づいています。

⚖️ 単位のない分数には「倍」が隠れている

「54Lの7/9は何Lですか」は、実は「54Lの7/9倍は何Lですか」という割合の問題です。分数の後ろに単位のない数字がある場合、そこには本来「倍」という単位が隠れています。一方、「3.5kgは何gですか」のように分数の後ろにすでに単位がついている場合は、単位換算の問題です。この「分数の後ろに単位があるかないか」を見分けられるかどうかが、この単元の理解度を大きく左右します。分数と言いながら実は割合の導入的な要素を含んでいるため、難度は高めの単元だと捉えておきましょう。

真分数・仮分数・帯分数:用語と変換をセットで覚える

真分数・仮分数・帯分数という用語自体がテストで直接問われることはあまりありませんが、授業や解説の中で「対分数を仮分数に直してみよう」といった指示が出てきたときに理解できないと、話についていけなくなってしまいます。用語の意味と、仮分数⇔帯分数の変換方法の両方をしっかり身につけておきましょう。理屈で覚えられるならそれが理想ですが、最初のうちはパターンとして覚えてしまってもかまいません。

分母が等しい分数の足し算引き算:繰り上がり繰り下がりが鍵

分母・分子が揃っている場合、分子同士を足し算・引き算するだけなので、比較的つまずきにくい内容です。ただし、帯分数の引き算で整数部分を借りてくる、いわゆる繰り下がりの考え方には注意が必要です。

🔄 うまくいかない時は「仮分数に直してから計算」でもOK

繰り上がり・繰り下がりの考え方がうまくいかない場合は、一旦すべて仮分数に直してから計算し、最後に帯分数に直して答える、という遠回りの方法でも構いません。とにかく正しい答えが出せる状態を作ることが何よりも大事です。算数は理屈が理解できても計算ができなければ答えが出ません。逆に計算さえできれば、その先は先生の言うことを真似するだけで答えを出せるようになります。この計算力は、春休みの期間や次の組分けテストまでの期間を通じて、長期的にじっくり完成させていく意識で取り組みましょう。

4. 第8回:三角形の角

第3回の角の性質に続く2回目の図形単元です。春休み最初の内容にあたり、第6・7回の抽象的な概念理解に比べると、具体的で取り組みやすい単元といえます。第3回の内容に不安がある場合は、軽く復習してから取り組むとスムーズです。

三角形の角:内角の和180度と外角の定理

三角形の内角の和が180度になることは、常識として必ず覚えておく必要があります。仮に「なぜそうなるのか」と聞かれた場合は、折り紙で三角形を作り、3つの角を切り取って一直線に並べてみせる、というような感覚的な説明で十分です。あわせて、三角形の外角の定理もしっかり使いこなせるようにしておきましょう。

二等辺三角形・正三角形の性質:感覚で理解できる範囲

二等辺三角形は角度が2つ等しく、正三角形は角度が3つとも等しい(=180度÷3=60度)という性質は、感覚的に理解しやすい内容です。二等辺三角形の角度を求める問題で最初はつまずくこともありますが、これは慣れの問題であることが多いため、繰り返し演習しておきましょう。

直角三角形・直角二等辺三角形の性質:三角定規は暗記必須

三角定規の角度(30度・60度・90度と45度・45度・90度)は、知識として必ず覚えておかなければなりません。この2つの三角形が特別なのは、同じ形をもう1つくっつけることで、さらに特別な図形に変化する点です。

📐 三角定規は「くっつけると特別な形になる」ことが最大のポイント

45度・45度・90度の直角二等辺三角形は、反対側にもう1つくっつけると正方形になります。30度・60度・90度の直角三角形は、もう1つくっつけると正三角形になります。特に後者は非常に重要で、この30度・60度・90度の三角形の最も短い辺と最も長い辺の比が1対2になる、という知識につながっています。これは中学生になると三平方の定理で1対2対√3として学ぶ内容の一部ですが、中学受験の範囲でもこの1対2の関係は計算問題で頻繁に使われます。角度が書かれていない状態で三角定規を重ねた図形の角度を問う問題も出てくるため、30度・60度・90度と45度・45度・90度はしっかり暗記しておきましょう。

複合図形:同じ長さの辺に印をつける習慣

正三角形と正方形がくっついたような図形の定番問題です。ポイントは、同じ辺の長さに印をつけていくことです。正方形の一辺と正三角形の一辺の長さがすべて同じであることに気づき、印をつけていくと、二等辺三角形が浮かび上がって見えてきます。正六角形と正三角形、正八角形と正方形など、似たパターンの応用問題も頻出するため、しっかり押さえておきましょう。

5. 第9回:いろいろな四角形

三角形の角に続き、2週連続の図形単元です。次回が組分けテスト、その次がゴールデンウィーク、そしてその次の第11回で三角形の面積を学習するため、その前段階として四角形の面積をマスターしておく、という位置づけの単元です。

四角形の分類:「特別な◯◯」という包含関係で理解する

台形・平行四辺形・ひし形・長方形・正方形という各四角形について、1組の対辺を平行にすると台形、もう1組の対辺も平行にすると平行四辺形、辺の長さを等しくするとひし形、角度を等しくすると長方形、両方等しくすると正方形になる、という関係をしっかり理解しておきましょう。

🔷 正方形は「特別なひし形」であり「特別な長方形」でもある

ひし形は特別な平行四辺形なので、平行四辺形の性質をすべて持っています。長方形も同様に、平行四辺形の性質を持っています。そして最も重要なのが正方形で、正方形は特別なひし形であり、同時に特別な長方形でもあるため、ひし形と長方形の両方の性質を持っています。この関係は、例えば正方形の一辺の長さが分からなくても、ひし形の面積公式(対角線×対角線÷2)を使って面積を求められる、という場面で威力を発揮します。この包含関係は、余裕があればベン図で整理してみると理解が深まります。

正方形・長方形の面積:概念と公式を両方おさえる

正方形の面積(一辺×一辺)と長方形の面積(縦×横)という公式をしっかり覚えるとともに、この2つの公式が結局同じことをしているという点まで理解を深めておきましょう。余裕があれば、長方形は正方形を変化させたもの、つまり正方形も長方形の一種であるという捉え方まで押さえられると理想的です。

平行四辺形・台形・ひし形の面積:ひし形の公式は正方形にも使える

それぞれの面積公式(平行四辺形=底辺×高さ、台形=(上底+下底)×高さ÷2、ひし形=対角線×対角線÷2)は、必ず暗記しておく必要があります。

💠 一辺の長さが分からない正方形もひし形の公式で解ける

ひし形の面積公式である対角線×対角線÷2は、正方形にも使うことができます。これは、正方形が特別なひし形であるという第1セクションで学んだ関係を、実際の問題で活用する場面です。一辺の長さが分かっていない正方形の面積を求める問題で、この公式が使えることを知らないと手が止まってしまうため、しっかり押さえておきましょう。

四角形の応用問題:へこんだ図形は移動させて長方形にする

周りの長さが分かっていて、一部の辺の長さ(x)を求める問題では、へこんだ部分を移動させて大きな長方形にしてから周りの長さを求める、という中学受験の定番テクニックが登場します。この考え方はしっかり身につけておきましょう。それ以外の内容は一般的な問題が中心なので、しっかり復習して定着させ、次の三角形の面積の学習に備えましょう。

6. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)

第6〜9回は、小数・分数という抽象概念の理解(第6・7回)と、三角形・四角形という具体的な図形の理解(第8・9回)という、異なる性質の単元が並びます。共通するのは、いずれも「なぜそうなるのか」という理屈を大事にしながら、公式や変換方法を単なる暗記に終わらせない学習姿勢です。特に単位換算・割合の導入・三角定規の比・四角形の包含関係は、今後の学習全体に関わる重要ポイントなので、しっかり定着させておきましょう。

📺 動画インデックス:各回の解説へ直行

以下の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、それぞれの回の算数の解説が始まる秒数から直接再生されます。お子様の復習や、家庭学習での親御様の確認にぜひご活用ください。

学習回主なテーマ解説を再生する
第6回 小数と単位 ▶ 再生開始 (1:08〜)
第7回 分数の性質 ▶ 再生開始 (1:07〜)
第8回 三角形の角 ▶ 再生開始 (1:07〜)
第9回 いろいろな四角形 ▶ 再生開始 (1:08〜)

※YouTubeアプリまたはブラウザが起動し、指定の時間からご視聴いただけます。

7. 関連記事:今週の他科目の対策と復習

同じ範囲の他教科や、同じ教科のほかの回の記事を、教科ごとにまとめました。いま読んでいる記事は緑色で表示しています。

赤羽で学習塾をお探しなら

会社名
進塾
住所
〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
電話番号
03-5924-7747
URL
http://susumujuku.com