【予習シリーズ5年上 第8回】社会攻略ガイド

2026年8月19日

予習シリーズ社会5年上の進め方【四谷大塚の予習シリーズ5上第8回 日本と世界の結びつき】【進塾】

予習シリーズ社会5年上の進め方【四谷大塚の予習シリーズ5上第8回 日本と世界の結びつき】

〜輸入品目の上位国・貿易港・円高円安をまとめて攻略〜

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1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力

予習シリーズ5年上第8回のテーマは「日本と世界の結びつき」、なかでも日本の貿易の学習です。前回の第7回で学んだ輸送の知識ともつながる単元であり、かなり重要度の高い分野です。輸入については、各品目ごとに(衣類を除いて)できる限り上位3か国までを覚えることが求められますし、貿易港についても取引品目のデータから港を判断できる力が必要になります。輸入に頼ることのデメリットや、円高・円安の考え方も、最近よく問われるポイントです。

【本記事を読むメリット】
この記事を読むことで、輸入品目ごとの上位国や貿易港ごとの特徴を整理して覚えられるようになるとともに、円高・円安の考え方を混乱せずに理解できるようになります。現地生産と産業の空洞化という、入試頻出のつながりについても押さえられます。

2. 日本の貿易品目と貿易港:何をどこから、どこで輸出入しているか

◆輸入品目と上位国を結び付けて覚える

まず押さえておきたいのが「貿易」という用語と、コンテナの仕組みです。コンテナは世界共通の規格で形が決められているため、荷物の積み替えに時間がかからないという利点があります。

日本は資源が少ないため、原油・石炭・天然ガス・鉄鉱石といった原料・燃料を輸入し、それをもとに製品を作って輸出するという貿易のスタイルが基本になっています。原料・燃料に加えて、木材・大豆・衣類・自動車といった品目についても、上位の輸入相手国を押さえておく必要があります。

🌍 輸入品目は上位国とセットで整理する

木材:アメリカ・カナダ・ロシアが上位です。針葉樹林が利用されるため、北の寒い地域の国が並びます。
大豆:アメリカ・カナダに加えてブラジルも上位です。大豆も涼しい気候を好むため北の国が中心ですが、コーヒー豆の産地として有名なブラジルも押さえておきましょう。
衣類:中国が中心です。中国をはじめとした東南アジア地域に工場が多いことが背景にあります。
自動車:ドイツが代表的な輸入相手国です。フォルクスワーゲンなど、ドイツは工業国としての側面も持っています。
食料についても、小麦はアメリカ・カナダ(涼しい気候を好む)、野菜は中国(土地が広く、新鮮なうちに運べる近さ)、肉類はアメリカ(広い土地)、魚介類は中国が上位となっています。

◆主な貿易港の特徴を押さえる

日本の主な貿易港としては、成田空港・東京港・横浜港・名古屋港・清水港・関西国際空港・大阪港・神戸港を押さえておく必要があります。どの港も出題される可能性があるため、それぞれの特徴的な輸出入品目とセットで覚えるのが効率的です。

⚓ 貿易港は特徴でセット暗記

成田空港:輸出品目に金が入っているのが特徴で、「成金」のように覚えると印象に残ります。
東京港:人口が多い東京らしく、輸入品目に衣類(服)が多いのが特徴です。
横浜港・名古屋港:どちらも自動車が中心の港ですが、横浜港は輸出品目に石油が上位に入っている点、名古屋港は輸入品目に衣類が入っている点で見分けられます。
清水港:近くに浜松市があるため、自動車やオートバイが特徴的です。
関西国際空港:空港であるため、集積回路や医薬品など、成田空港と同じく軽くて高価なものが中心です。輸出品目に金が入っていない点で成田空港と区別できます。
大阪港:衣類が中心です。
神戸港:タバコが特徴的な輸出入品目です。
全部を丸暗記しようとせず、それぞれの港らしい特徴的な品目を1つずつ結び付けて覚えていくとよいでしょう。

日本の貿易相手国としては、中国が1位、アメリカが2位という順位を押さえておきましょう。貿易の内容も時代によって変化しており、昔は繊維品の輸出が中心でしたが、その後は原料の輸入・機械類の輸出という形に変わり、現在では輸出だけでなく輸入も機械類が中心になっています。このように、原料を輸入し、それを製品に加工して輸出する貿易のスタイルを加工貿易といいます。用語として重要なので必ず覚えておきましょう。

3. 円高・円安のしくみと現地生産・産業の空洞化

◆円高・円安を「相手の立場」から考える

貿易では円とドルを交換する必要があり、その交換比率(為替相場)は常に一定ではありません。1970年代の初めまでは1ドル=360円という固定相場でしたが、現在では毎日変動する変動相場となっています。

ここで多くの子どもが混乱しやすいのが「円高」「円安」という言葉です。1ドル100円から1ドル80円になることを円高といいますが、数字だけを見ると円の価値が下がったように感じられ、なぜ「高い」と呼ぶのか分かりにくいものです。これは、アメリカの人の立場に立って考えると理解しやすくなります。今まで1ドルで100円のものが買えたのに、円高になると1ドルで80円のものしか買えなくなる、つまりアメリカ人からすると日本の商品が「高くなった」ように感じられるため、円高と呼ばれるのです。

💴 円高・円安と輸出入の関係

円高:日本から見ると、外国のものを今までより安く買えるようになるため輸入に有利です。一方、アメリカから見ると日本の商品が高くなるため、日本にとっては輸出には不利にはたらきます。
円安:円高とは逆の現象が起こり、日本にとって輸出には有利、輸入には不利にはたらきます。
「円高になると製品の輸入が増える」という現象も、この関係から理解できます。輸出入のどちらに有利にはたらくのかを、数字の大小だけでなく相手国の立場から考える習慣をつけましょう。

◆現地生産と産業の空洞化

1985年以降、円高が進んだことで、日本企業が海外に工場を移して現地で生産を行う「現地生産」が増えていきました。現地生産が増える理由は大きく2つあります。1つは、生産にかかる費用を抑えるためです。日本国内と比べて海外の方が人件費や土地の価格が安いため、海外で製品を作った方がコストを抑えられます。もう1つは、貿易摩擦を抑えるためです。かつて日本の自動車が性能の良さからアメリカで売れすぎてしまい、アメリカの自動車が売れなくなったことでアメリカ側が反発する貿易摩擦が起こりました。そこで日本の企業がアメリカに工場を作り、現地の人々を雇用することで、関係を改善しようとしたのです。

🏭 産業の空洞化までの流れを一本の線でつなぐ

円高が進む→現地生産が増える→海外の工場から日本へ製品を「逆輸入」する形が増える→日本国内から工場が減っていく→産業の空洞化が起こる、という一連の流れをセットで理解しておきましょう。実際に日本は2011年、それまで続いていた貿易黒字から貿易赤字に転じました。その原因としては、この産業の空洞化に加えて、東日本大震災の影響も挙げられています。この現地生産と産業の空洞化のつながりは、記述問題として「なぜ現地生産をするのか」を文章で説明させる形で出題されやすい定番のテーマです。

4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)

今回学習した「日本と世界の結びつき」は、輸入品目ごとの上位国、貿易港ごとの特徴的な品目、そして円高・円安のしくみという3つの柱で成り立っています。特に円高・円安については、数字の大小だけで判断せず、相手国の立場から考えることで混乱を防げます。そして、円高から現地生産、産業の空洞化へとつながる一連の流れは、入試でも記述問題として問われやすい定番のテーマなので、文章で説明できるようにしておきましょう。

📺 動画インデックス:各回の解説へ直行

以下の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、それぞれの回の社会の解説が始まる秒数から直接再生されます。お子様の復習や、家庭学習での親御様の確認にぜひご活用ください。

学習回主なテーマ解説を再生する
第8回 日本と世界の結びつき(日本の貿易) ▶ 再生開始 (24:52〜)

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