2024年4月12日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
豊島岡女子学園中学校・2024年度 第1回 算数
全6大問を設問順に解説します。小問の割合から、速さの時間差、場合の数、図形の組み替え、立体の切断へ進みます。原問題の図に点や比を書き込みながら、各式の根拠を確認してください。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|計算・過不足・割合・数の配置
この大問で学ぶこと
繰り返し数える回数と割合の基準をそろえる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
184
- 0.32+2/5=0.72、これを4/15で割ると2.7、さらに9.9で割ると3/11です。
- 2024÷3×3/11=2024/11=184です。
(2)
226本
- 3本配る場合の余り88本と5本配る場合の不足4本の合計92本が、1人当たり2本の違いに対応します。
- 人数は92÷2=46人、鉛筆は3×46+88=226本です。
(3)
1200円
- Aの半分がBの40%なのでA:B=4:5です。Bの2倍は比で10、Aとの差は6に当たり、それが1800円です。
- Aは1800÷6×4=1200円です。
(4)
114
- 各丸が何個の小三角形の頂点になるか数えます。中央は6回、辺の途中の6か所は各3回、三つの頂点は各1回です。
- 合計を最小にするには、最も多く使う中央に1、6か所に2〜7、頂点に8〜10を置きます。
- 6×1+3×(2+3+4+5+6+7)+8+9+10=114です。
第2問|水そう・得点・角度・辺の比
この大問で学ぶこと
条件を式にして共通する量を消す
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
50L
- 容積をV LとするとAの毎分量はV/20、Bは1L、Cをc Lと置けます。
- 最初の条件からV/4+18+18c=V、次から2V/5+17+12c=Vです。第1式を2倍、第2式を3倍してCを消すと、3V/10=15。よってV=50Lです。
(2)
14通り
- 3点の回数を0・1・2・3回に分けます。残りを1点と2点で作る組合せは、それぞれ6・4・3・1通り。
- 合計6+4+3+1=14通りです。得点を取る順序は区別しません。
(3)
84度
- 正十角形の内角は144度。三角形BCDでBDとBCなどの関係から∠CDB=18度、弧に対する円周角から∠DBJ=108度です。
- BD=BJで、二つの円の条件によりBK=JK=BD。三角形BJKは正三角形なので∠DBK=108−60=48度です。
- 二等辺三角形BDKの底角は66度。∠CDK=18+66=84度です。
(4)
27/28cm
- 図の左右を横の長さ、高さをABCの高さを基準1として表します。B(0,0)、C(2,0)、A(1,1)、E(1,0)です。
- GはAC上でEG=1。ABCの高さの2乗は3²−1²=8なので、AC上の位置を計算するとG(16/9,2/9)になります。EからGの向きを2倍してF(23/9,4/9)、等しい二等辺三角形の頂点Dは(0,1)です。
- DF上の点をDからFへ比tで進むと(23t/9,1−5t/9)。AB上では横と高さの基準比が同じなので23t/9=1−5t/9。t=9/28で、DH=3×9/28=27/28cmです。
第3問|3人の移動とすれ違い
この大問で学ぶこと
到着時刻が同じという条件を時間差に直す
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
6分前
- 花子と太郎の速さを3と2、ABの道のりをDとします。二人は出発してD/5後にCで出会い、ACは3D/5です。
- 豊子の速さをvとすると、豊子と花子のB到着が同時なのでD/v=15+D/3。
- 花子・太郎の出会いと豊子のC到着の差は15+D/5−3D/(5v)。同時到着の式を使うと15−9=6分です。
(2)
4:5
- 豊子がCを過ぎてから花子・太郎の出会いまで6分。その途中、花子・太郎の出会いの2分40秒前に豊子と太郎が出会います。
- 豊子がCから最初の出会いまで進む時間は3分20秒、太郎がその出会いからCまで進む時間は2分40秒。同じ道のりなので速さの比は2分40秒:3分20秒=4:5です。
(3)
25と5/7分後
- 太郎の速さを5、花子を7.5、豊子を4とします。豊子は15分早く出発し、花子と同時にBへ着きます。
- 豊子の全所要時間をT分とすると4T=7.5(T−15)。T=225/7分、ABは900/7。
- 太郎の所要時間は(900/7)÷5=180/7=25と5/7分です。
第4問|カードで作る整数
この大問で学ぶこと
最後のカードで分類して前の桁数につなぐ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
19通り
- 末尾が1、2、13の場合を分けます。2の前には2を置けないため、末尾2の個数だけは直前が1または13の場合を足します。
- 1桁の状態は1・1・0、2桁は2・1・1、3桁は4・3・2、4桁は9・6・4。合計19通りです。
(2)
88通り
- 4桁の状態9・6・4から、5桁では19・13・9、6桁では41・28・19になります。
- 合計41+28+19=88通り。13のカードは2桁分なので、末尾13は2桁前の合計を使います。
第5問|角度を使った図形の組み替え
この大問で学ぶこと
等しい辺でつなぎ、面積をまとめて求める
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
4cm²
- ACとDEを合わせ、AとD、CとEが重なるように二つの三角形を反対側につなぎます。Aの105度とDの75度が180度になり、ABとDFが一直線になります。
- CとEの30度+60度が90度で、残る両端は45度ずつ。全体は斜辺AB+DF=4cmの直角二等辺三角形です。
- 面積は斜辺の2乗÷4=4²÷4=4cm²です。
(2)
2cm²
- GIとJKを重ねG=J、I=Kとすると、Iの135度+Kの45度が一直線になります。さらにJLとNOをJ=N、L=Oとしてつなぐと、Jの125度+Nの55度も一直線になります。
- できる大きな三角形の角は15度・75度・90度で、斜辺はGH+MN=4cmです。
- この直角三角形では斜辺への高さは斜辺の1/4(反転した合同な三角形と組み合わせ、30度の直角三角形で確認できます)。高さ1cmなので、面積は4×1÷2=2cm²です。
(3)
4cm²
- QRと正方形の1辺をa、PRをbとすると、30度の直角三角形なのでb²=3a²です。
- 求める面積はab/2+a²。一方、(a+b)²=a²+2ab+b²=4a²+2abで、求める面積の4倍になります。
- a+b=4cmなので、面積は4²÷4=4cm²です。
第6問|立方体を切る平面
この大問で学ぶこと
底面上の距離と高さを比例でつなぐ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
1cm
- Fを底面の原点として、FG・FE方向の距離をx・y、高さをzと表す補助計算です。K(0,2,0)、L(2,0,0)、J(3,3,2)を通る平面では、高さz=(x+y−2)/2となります。
- DH上の点はx=y=6なので高さ5cm。Dの高さは6cmだからDM=1cmです。原図でK・Lの切り口を延長し、同じ比例関係を確かめます。
(2)
3cm
- 同じ表し方でG(6,0,0)、N(0,3,0)、J(3,3,2)を通る平面はz=(2x+4y−12)/3です。
- AD上ではy=6、z=6。18=2x+24−12よりx=3。AからD方向への距離がxなのでAO=3cmです。
解き直しの進め方
解き直しでは、時間差が対応する道のり、数え分けの状態、図形の共通辺と高さを先に整理しましょう。数値だけを覚えず、同じ条件から式を組み立て直すことを目指します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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