2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
共立女子中学校・2026年度 2月1日入試 理科
2026年度2月1日入試の理科を、図の正誤・太陽・発芽・反応・光・身近な仕組みの6大問で解説します。学校公式の問題・模範解答と照合し、グラフや図で確認する位置も示します。
第1問|生物・地層・浮力とばねのグラフ
この大問で学ぶこと
図の印象ではなく、仕組みと数値で判断する
正誤問題では誤りの部分を正しく言い直します。グラフは「のび」と「長さ」を区別し、もとの長さを切片へ反映します。
解くときの着眼点:判断に使った部位・時間の前後・押しのけた量を説明する。
(1)|レンコンの断面
誤
- レンコンは地下茎で、断面には空気を通す穴が見られます。図2は種子の入る部屋が放射状にある断面で、レンコンの断面には対応しません。
- 見た目が丸いという共通点だけでなく、穴と種子の違いを見ます。
間違えやすい点:地下茎と果実を混同しない。
(2)|巣穴から分かる地層の新旧
正
- 巣穴を掘られた地層は、その穴を埋めた地層より先にできています。図ではA層が先にあり、そこへできた巣穴をB層の物質が埋めています。
- 現在の上下だけでなく、地層と巣穴ができた順序を使うと、Aが古くBが新しいと判断できます。
間違えやすい点:上下関係だけで新旧を決めず、生き物の生活の跡を見る。
(3)|押し沈めた物体の浮力
誤
- 浮力は押しのけた水の重さと等しい大きさです。大部分を沈めると水中にある体積が増え、押しのける水量が増えます。
- そのため、浮いていたときより浮力は大きくなります。
間違えやすい点:物体の重さが同じなら浮力も同じ、と考えない。
(4)|ばねの長さのグラフ
(0g,15cm)と(300g,27cm)を結ぶ直線
- 300gでののびは300÷50×2=12cm。ばねの長さは15+12=27cmです。
- 横軸を重さg、縦軸を長さcmとし、原点ではなく15cmから直線を引きます。
間違えやすい点:最大27cmは、同じ割合で伸びる範囲30cm以内。軸の名前・目盛り・単位も記入する。
第2問|ダイヤモンド富士と太陽の動き
この大問で学ぶこと
季節による方角と、鏡に映る向きを分ける
日の出・日の入りの季節変化を地平線上の方位で捉えます。湖面の像は水面を境に上下が反転しますが、左右まで反転するとは限りません。
解くときの着眼点:実際の太陽の動きを決め、水面対称な位置へ移す。
(1)①|2か月後の方角
日の出E/日の入りB
- 12月26日から2か月後は2月下旬で、まだ春分前です。日の出は東より南側、日の入りは西より南側です。
- 図3のその範囲は、それぞれE・Bになります。
間違えやすい点:2か月後を春分の日とみなし、真東・真西にしない。
(1)②|昼の長さ
A
- 冬至を過ぎて春分へ向かう期間なので、昼は長くなります。
- 南中高度も季節とともに高くなる方向ですが、問いは昼の時間です。
間違えやすい点:日の出の時刻一つでなく、昼全体の長さを考える。
(2)①②|太陽と湖面の像
実際の太陽:領域2/湖面の像:領域8
- 日の出の太陽に向かって見ると、太陽は右上へ昇っていきます。図4では実際の太陽は領域2へ進みます。
- 湖面の像は水面を境とした上下の対称位置なので、右下の領域8へ進みます。
間違えやすい点:湖面の像で、上下に加えて左右も逆にしない。
第3問|インゲンマメの発芽と乾燥重量
この大問で学ぶこと
水分を除いた重さから、栄養分の出入りを読む
吸水すると見かけの重さは増えますが、乾燥重量は水分を除いた量です。発芽時に使う貯蔵養分と、葉が光合成で作る養分を分けて考えます。
解くときの着眼点:乾燥重量が減る時期と増える時期の理由を区別する。
(1)|初めに乾燥重量が減る理由
B
- 発芽のため、種子の中の養分が呼吸などで分解され、使われます。
- 乾燥重量は水分を除いて測るため、蒸散による水分減少を理由にはできません。
間違えやすい点:吸水量と乾燥重量の増減を混ぜない。
(2)|養分を蓄える場所
C(子葉)
- インゲンマメは発芽に使う養分を子葉に蓄えています。
- 根は発芽後に水などを吸収する器官で、最初の貯蔵場所とは異なります。
間違えやすい点:トウモロコシなどの胚乳を使う例と区別する。
(3)|乾燥重量が増え始める理由
記述例:葉で光合成をして、新たな養分を作るようになったから。
- 葉が広がり、光合成で作る養分が増えると、植物全体の乾燥重量も増える方向になります。
- 呼吸は引き続き行われますが、養分の生成が消費を上回ることに注目します。
間違えやすい点:呼吸をやめたから、とは書かない。
(4)|同じ根・葉のつくり
A・D
- インゲンマメは双子葉類で、主根と側根、網状脈を持ちます。アサガオとダイズが対応します。
- ユリ・ツユクサ・イネは単子葉類の例です。
間違えやすい点:花や種子の大きさで分類しない。
(5)|完全に水へ沈めると発芽しにくい理由
記述例:発芽に必要な酸素を十分に取り込めないため。
- 発芽には適当な水分、温度、酸素が必要です。20℃で水はありますが、完全に水へ沈むと酸素を取り込みにくくなります。
- 二つの実験で何が変わったかを確認します。
間違えやすい点:水が多過ぎる、とだけ書かず、不足する条件を示す。
第4問|石灰石と塩酸の反応
この大問で学ぶこと
比例する区間と、反応し切る点を分ける
塩酸が足りない区間では、加えた塩酸量に比例して気体が発生します。石灰石がなくなると気体量は増えなくなります。濃度を変えても石灰石の量が同じなら、最大発生量は変わりません。
解くときの着眼点:反応の上限と、塩酸1cm³当たりの発生量を確認する。
(1)|二酸化炭素の性質
D
- 二酸化炭素の固体はドライアイスです。空気中で2番目に多いのは酸素で、白く濁るのは石灰水です。
- 選択肢は正しい文を選ぶだけでなく、他の文の取り違えも直します。
間違えやすい点:BTB溶液と石灰水の反応を混同しない。
(2)|代わりに使えないもの
C
- 大理石、卵の殻、貝殻は炭酸カルシウムを主に含み、塩酸と反応して二酸化炭素を発生させる材料になります。
- 選択肢の鉄鉱石は、その代替材料として選べません。
間違えやすい点:硬い石なら何でもよい、と考えない。
(3)|塩酸300cm³のとき
B
- 300cm³では600cm³の気体が発生しています。最大の720cm³にはまだ達していません。
- 塩酸は反応し切り、石灰石がまだ残る段階です。
間違えやすい点:表にある300を反応終了点と思い込まない。
(4)|ちょうど反応する塩酸量
360cm³
- 最初の比例区間では塩酸100cm³から気体200cm³、つまり塩酸の2倍の気体が出ます。
- 最大720cm³が出る塩酸量は720÷2=360cm³です。
間違えやすい点:最初に一定値が観測された400cm³を答えにしない。
(5)|濃度2倍で170cm³
680cm³
- 同じ体積でも反応に使える塩酸が2倍なので、気体は塩酸体積の4倍出ます。
- 170×4=680cm³は上限720cm³未満で、そのまま発生します。
間違えやすい点:170cm³を増やしただけで、上限も2倍になると考えない。
第5問|屈折・眼と水の入ったボトル
この大問で学ぶこと
光を曲げる方向と、曲率のある方向を調べる
空気から水へ入る光は法線に近づきます。眼ではレンズの厚さと焦点の位置を対応させます。円柱状のボトルは、縦と横のどちらに曲面があるかで像の反転方向が変わります。
解くときの着眼点:光の経路とレンズの向きを、図で確認する。
(1)|空気から水へ入る光
A
- 光は水面の垂線に近づく向きに屈折します。
- 水面への角でなく、垂線からの角で入射前後を比較し、図Aを選びます。
間違えやすい点:光が水面に沿う方向へ曲がる、としない。
(2)|厚くなった水晶体の補正
D(短く・凹)
- 厚い凸レンズは光を強く集め、像を結ぶまでの距離が短くなります。網膜より前で集まり過ぎるため、光を広げる凹レンズで補います。
- 厚さ→集め方→焦点位置→補正の順に追います。
間違えやすい点:近くのものを拡大する用途と混同して凸レンズを選ばない。
(3)①②|ボトルを通した数字
①D/②A
- 縦に置いたボトルでは横方向の光が集まり、焦点の外側の数字は左右が反転します。21の並びも反転し、図Dになります。
- 横に置くと縦方向だけが反転するため、図Aです。
間違えやすい点:球形レンズの像のように、毎回上下左右すべてを反転しない。
第6問|取り出しにくい物と自然の仕組み
この大問で学ぶこと
不思議な見た目を、作り方と変化で説明する
容器の蓋、加工、組立、侵食、吸水、圧力差という異なる仕組みが使われています。写真だけの印象で選ばず、本文の操作と変化へ対応させます。
解くときの着眼点:中身が入る前後の状態や、体積・圧力の変化を説明する。
(1)|写真と仕組みの対応
①か/②お/③え/④う/⑤あ/⑥い
- 蓋を閉めたボトルはか、素材を曲げて内部に玉を入れる鈴はお、組み立てたボトルシップはえです。
- 流水でできる穴はう、濡れると閉じる松かさはあ、圧力差で卵を入れる装置はいです。
間違えやすい点:六つを同じ原理で説明せず、操作と写真を一つずつ照合する。
(2)|雨の日に松かさが閉じる理由
C
- 松の種子は風に乗って広がります。雨の日は種子が遠くへ飛びにくいため、閉じて種子を出さないことにつながります。
- 松かさ自体の光合成のためとしないようにします。
間違えやすい点:昆虫が種子を運ぶ仕組みではない。
(3)|卵が入る原理
D(ちぢみ・小さ)
- 温められたビンの中の空気が冷えると、縮む向きに変化して内部の圧力が小さくなります。
- 外の大気の圧力が卵を押し込みます。
間違えやすい点:ビンが能動的に吸う力を出す、と説明しない。
(4)|水蒸気から湯気へ
凝縮
- 目に見えない水蒸気が冷え、細かな液体の水滴になります。
- 気体→液体という前後の状態から凝縮を選びます。
間違えやすい点:湯気を気体の水としない。
(5)|ポットホールを作る作用
侵食
- 流水で動く石などが岩盤を削り、穴を深くしていきます。
- 物を運ぶ運搬、積もらせる堆積ではなく、削る働きである侵食です。
間違えやすい点:流水の三作用のうち、何が起こっているかを動詞で確認する。
解き直しの進め方
誤りの選択肢は、何が違うかを正しい文章へ直しましょう。グラフの軸と切片、実験の変えた条件、像の反転方向を自力で説明し直すと、知識と資料の読み取りがつながります。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
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