2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
共立女子中学校・2026年度 2月1日入試 国語
2026年度2月1日国語の5大問を、漢字・慣用句・詩・物語・随筆に分けて解説します。作品本文は転載せず、問題冊子を手元に、選択肢を判断する根拠と記述の組み立て方を確かめる構成です。記述例は進塾独自の表現です。
第1問|漢字の書き取りと読み
この大問で学ぶこと
文脈から意味を確かめ、語の形を完成させる
読みが同じでも、文中の意味によって選ぶ漢字が違います。送り仮名が印刷されている箇所では、答案欄に入れる漢字部分を確認します。
解くときの着眼点:熟語の意味と用例を対応させて書けるようにする。
1~4|書き取り
1専門/2差し金/3敗北/4投打
- 研究する特定の分野は専門、他人を陰で動かす意味は差し金、負けを認める文では敗北です。
- 野球では投げることと打つことを合わせて投打。印刷済みの部分を見て、答案欄に必要な字だけを書きます。
間違えやすい点:同音語の意味と、書き入れる範囲を確認する。
5~8|書き取りと読み
5盟友/6せっぱん/7あ(む)/8いた(る)
- 盟友は固く結びついた仲間、折半は半分ずつ分けることです。
- 糸で作る動作は編む、目的の場所まで行き着くことは至る。意味から読みと字を結びます。
間違えやすい点:「編む」「至る」の送り仮名の扱いは問題冊子の指定に従う。
第2問|ことわざ・慣用句
この大問で学ぶこと
語の組合せと、表す意味を一緒に覚える
選択肢が似た植物名でも、決まった表現の意味へ戻れば区別できます。空欄だけでなく、表現全体を声に出して確認します。
解くときの着眼点:完成した表現を用いて短い例文を作る。
1~5|空欄の語句
1キ/2オ/3エ/4ク/5ア
- 破竹の勢い、柳に風、泥中の蓮、梅にうぐいす、種を明かす、と完成させます。
- それぞれ、止めにくい勢い、受け流すこと、悪い環境で清らかさを保つこと、よく合う組合せ、仕掛けを示すことを表します。
間違えやすい点:植物名だけを丸暗記せず、表現全体の意味を確かめる。
第3問|詩|自分の言葉を生み出す
この大問で学ぶこと
比喩と対比から、詩の中での意味を読む
既にある言葉への敬意と、自分の表現を必要とする思いが重なっています。歌うことを単なる発声とせず、生きることとの関係から読みます。作品本文は問題冊子で確認してください。
解くときの着眼点:言葉の表面的な意味と、詩の中での役割を分ける。
問1|最初の「言葉」の意味
ウ
- 冒頭では、自分が歌い生きるために必要な、新しい自分の言葉を求めています。
- まだ辞書にないという表現を、誰にも理解されない言葉という意味へ広げず、自分の思いを表すものとして読みます。
間違えやすい点:一般語としての「言葉」の定義だけで選ばない。
問2|誰かが言葉を造ったこと
イ
- 既存の言葉にも、伝える必要があって生み出された始まりがあります。
- 自分が新たな表現を作ることも、その営みにつながる自然な行為だと考える文を選びます。
間違えやすい点:他人を圧倒する力への憧れと置き換えない。
問3|舌で確かめる比喩
イ
- 生み出した言葉を口ずさみ、響きを確かめることと捉えます。
- 食べて味を調べるという字面だけではなく、歌や言葉という前後の文脈へ戻します。
間違えやすい点:音の高さを楽しむことに限定しない。
問4|共通すると信じる心
ア
- 自分らしい言葉で生きようとする心が、他の人々の心と大きくは違わないという信頼を読みます。
- 誰かに見つけてほしいという願いだけに狭めないようにします。
間違えやすい点:幸せや理想の自分という、本文にない目標へ置き換えない。
問5|会話の説明で不適当
エ
- 歌うことと生きることを繰り返す表現は、表現する必要を強めています。
- それを迷いの表れとする文は、詩全体の必要性と信頼を示す流れに合いません。
間違えやすい点:同じ語の繰り返しを、必ずためらいと解釈しない。
第4問|物語文|給食をめぐる行動と受け止め
この大問で学ぶこと
人物の意図と、周囲の反応を分けて読む
小食の主人公、行動を起こす咲子、教師や同級生は、同じ出来事を違う立場から受け止めます。誰の感情や判断を問うかを確かめ、場面の前後をつないで考えます。
解くときの着眼点:言動・意図・周囲の反応を人物ごとに整理する。
問1|頰杖から分かる様子
オ
- 教科書を広げず窓を見る行動は、退屈を隠していない態度と読みます。
- 主人公の緊張と、咲子が外に見せる態度を区別します。
間違えやすい点:主人公の不安を、咲子の心情として当てはめない。
問2|したくないことと期待する結果
進塾の記述例:Ⅰ 給食を皆の前で丸ごと返す/Ⅱ 皆と同じ量の給食を無理に食べなくても済むようになる
- Ⅰは、皆の前で給食を返すという行動を具体化します。Ⅱは、食べられる量を理解してもらい、無理に同量を食べずに済むという期待を書きます。
- 例はⅠ12字、Ⅱ25字です。指定字数の8割以上という条件も満たします。
間違えやすい点:外側に印刷された「なんて」「こと」を重ねて書かない。
問3|教師と多数の生徒の気持ち
ア
- 教師の高ぶった発言を興奮、同級生の否定的なささやきを不満として対応させます。
- 擬声的な言い方だけで判断せず、実際の発言内容も確かめます。
間違えやすい点:教師と生徒の感情の組を逆にしない。
問4|咲子の人物像
ウ
- 周囲の冷たい反応を気にせず、自分が大切と考えることを曲げない態度が描かれています。
- 一つの場面から、すべてに無気力、大人が嫌いなどと一般化しません。
間違えやすい点:人物の行動と、自分の評価を分ける。
問5|ざわめきが止まる理由
イ
- 普段目立たない主人公が咲子に続いて立ち上がり、周囲は驚きます。
- この時点で皆が意図を理解し共感したとする根拠はありません。
間違えやすい点:沈黙を、賛成や敬意の表れと決めつけない。
問6|空欄に入る感情
オ(絶望感)
- 主人公は自分の事情を理解してもらおうとしますが、教師や同級生との受け止めがずれています。
- この後の後悔や恐怖へつながる、分かってもらえない深い思いとして読みます。
間違えやすい点:一部の違和感だけを捉え、場面の切迫を落とさない。
問7|一文を入れる位置
D
- 主人公が席へ戻ろうとした後、咲子が怒って腕をつかむ場面です。
- 周囲から否定されて傷ついたのは自分だけではない、と咲子の様子から気づく位置になります。
間違えやすい点:「私だけではない」の相手が誰かを確かめる。
問8|内容に合う文
ウ・エ
- コッペの真面目な発言は、主人公をかばう行動として受け止められます。また主人公は場から退き、席へ戻ろうとします。
- 他の文は、宗教上の事情や教師・同級生の考えを本文以上に決めつけています。
間違えやすい点:一つ選ぶ問いではない。各文の主語・理由・程度を確認する。
第5問|随筆|料理の技法と素材の味
この大問で学ぶこと
筆者の変化を、二つの価値観の対比で読む
技術への驚きと、素材そのものを生かしたい思いが重なっています。料理人である筆者、本で紹介される著者、それぞれの師を混同せず、誰が何を評価したかを整理します。
解くときの着眼点:指示語を具体化し、共感した理由を素材の扱いで説明する。
問1|指示語が表す世界
ウ
- 直前の下ごしらえの例は、手間を惜しまず味を整えるプロの技術を示します。
- 効率や見た目だけを説明する文ではなく、味を追求する世界として読みます。
間違えやすい点:家庭料理との差を、上品さだけに限定しない。
問2|現代の和食の役割
エ
- 酒席の客が、一口でおいしいと感じられる強い味わいの料理を指します。
- 高価さ、個性、写真映えなど、本文が中心にしていない評価軸を加えません。
間違えやすい点:指示語に対応する範囲を広げ過ぎない。
問3|土が泣くという比喩
イ
- 食べられる部分まで厚く捨てることが、芋を育んだ土を軽んじる行為として表現されています。
- 節約だけの話にせず、食材が育った過程への尊重を読み取ります。
間違えやすい点:経済的にもったいないという理由だけで終えない。
問4|共感した理由
進塾の記述例:プロの和食の技法では素材本来の味が失われ、どこか物足りなさが残る
- 筆者は技法を称賛する一方で、素材の香りや辛味が失われることに納得し切れていませんでした。
- 料理の技法と素材本来の味という対比を、指定語句「素材」を入れて説明します。例は40字以内・8割以上です。
間違えやすい点:本の著者の考えだけでなく、読む前から筆者の中にあった感覚を答える。
問5|師匠への感謝
エ
- 筆者が勝手に変えた調理を、師匠はある程度見守り、必要な場面で注意しています。
- 気持ちを尊重して試させてもらったことへの感謝と読みます。
間違えやすい点:一から料理を教えたことだけに限定しない。
問6|影響を受ける意味の語句
ア(かぶれて)
- 本の価値観に強く影響され、すぐにまねして実行する筆者の行動に合います。
- 文末の「しまう」とのつながりを含め、完成した文で意味を確かめます。
間違えやすい点:似た印象の語でも、接続の形まで確認する。
問7|最後の感嘆
ア
- 自分のおいしいと感じるものを信じ、自然の味を生かして暮らす著者への感嘆です。
- 禁欲だけ、他人へのねたみだけとする解釈では、気持ちよく楽しむ結末の評価を落とします。
間違えやすい点:筆者と本の著者、師匠を混同しない。
解き直しの進め方
詩は比喩を文脈へ戻し、物語は人物の意図と反応を分け、随筆は技術と素材の味の対比を整理します。記述は指定語句と文末の接続を確認し、完成した文章として読み直しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
