2026年11月6日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
頌栄女子学院中学校・2024年度 第1回 社会
日本の対外関係と、駅伝を切り口にした道路交通が題材です。歴史用語や年代の知識に加え、地形図、統計、会話文をつなぐ記述が問われました。
第1問|対外関係の変化と情報・資源
この大問で学ぶこと
外交と貿易を時代順に整理し、港を通じて得られた物資や利益に注目する。
問1
持統/富本銭/菅原道真/紫式部/8/対馬/博多/平清盛/勘合/織田信長/ウイリアム=アダムズ/生糸/徳川吉宗/鯨/石油
- 古代は壬申の乱に勝った天武天皇と、その后である持統天皇を区別する。別紙解答の①は「持続」と表記しているが、人物名は持統。遣唐使の廃止を提案したのは菅原道真。暦の使用期間はおよそ8百年と読む。
- 中世は元寇の経路と日明貿易を整理する。近世は外交顧問のアダムズ、清から輸入した生糸、享保の改革を行った吉宗を押さえる。幕末の捕鯨では鯨油の用途に注目する。
問2
ウ(Bのみ正しい)
- 白村江で日本は百済の復興を支援し、唐・新羅の連合軍に敗れた。仏教が日本に公伝した相手は百済。
問3
イ(Aのみ正しい)
- 藤原京への遷都は持統天皇の時代。三世一身法は奈良時代の723年で、藤原京への遷都より後。
問4
ア(A・Bともに正しい)
- 元軍は火薬を使う「てつはう」や集団戦法で日本軍を苦しめた。設問では襲来後の日本の戦い方の変化も判断する。
問5
オ(C→A→B)
- 後白河天皇、後鳥羽天皇、後醍醐天皇の順。保元の乱、承久の乱、建武の新政と対応させる。
問6
ウ(B→A→C)
- 田沼意次の政治、松平定信の寛政の改革、水野忠邦の天保の改革の順に並べる。
問7
信長は堺などの港から弾薬や硝石を調達し、薩摩藩は琉球を通じた対中貿易で利益を得た。どちらも海外との取引を利用して勢力を強めた。
- カードXでは、信長が堺などの港を通じて弾薬や硝石を調達できた点を書く。カードYでは、薩摩藩が琉球を通じた中国との貿易の利益を得た点を書く。両者の地理的条件と得られた力を対応させる。
問8
(1) 多数の動画を短時間で見て話題を共有するため、タイムパフォーマンスを重視する。 (2) 視聴に使える時間に限りがあり、新しいネットサービスとも取り合いになるため。
- 倍速視聴の説明では、動画が多いという環境と、短時間で情報を得たい視聴者の目的をつなぐ。
- 再生回数の説明では、1日24時間という制約と、動画以外にも時間を使う選択肢が増えることを組み合わせる。
第2問|駅伝から考える交通網と地域
この大問で学ぶこと
縮尺・雨温図・産業統計を読み、交通整備の影響を地域ごとに説明する。
問1
大化の改新/源頼朝/新田義貞/飛脚/入鉄砲に出女/1923年/モータリゼーション/働き方
- 道路の役割を、古代の情報伝達、江戸時代の交通・通信、近現代の自動車輸送の順に整理する。
問2
A 出雲/B 伊勢
- 島根県の出雲大社と、三重県の伊勢神宮を旧国名で答える。
問3
(1) ウ/(2) ア/(3) エ(6分)
- XからYに向けて標高を追う。全体として下るうえ、等高線が離れる部分では傾斜が緩くなる。
- 地図記号は位置と種類を個別に照合する。距離は8cm×25,000で2km。時速20kmなら2÷20時間=6分。
問4
(1) ③/(2) エ
- 雨温図Iは秋の降水量が突出する尾鷲、IIIは冬にも降水がある松江、残るIIは横浜。
- 産業統計では、売上規模の大きい愛知・神奈川を外し、残る二つを比較して、複数の産業で島根より売上規模の大きい行を三重と判断する。
問5
舗装率の高い都市部では、蓄熱で気温が上がり、短時間の大雨では雨水が浸透しにくく浸水が起こりやすい。
- 舗装の二つの性質を別々に使う。熱を蓄える性質はヒートアイランド、水を通しにくい性質は地表に雨水が集まることにつながる。
問6
(1) 阪神・淡路大震災/(2) ii 本州までの時間が短くなり、鮮度を保って遠方へ出荷できる。/(3) iii 本州までの時間が短くなり、兵庫県や大阪府へ買い物に出る人が増える。
- 図の所要時間を比べると、神戸から徳島は180分から100分に短縮している。
- 同じ時間短縮でも、生産者には販路の拡大、地元小売業には本州側への買い物客の流出という異なる影響が考えられる。
問7
(1) 労働基準法/(2) 8時間
- 1947年制定の法律名と、1日の法定労働時間の原則を対応させる。
解き直しの進め方
資料問題は、根拠となる数値や語句を先に拾います。記述では、同じ変化が異なる立場に与える影響を分けて説明しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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