2026年11月5日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
法政大学中学校・2026年度 第1回 理科
植物・金属、運動とグラフ、水溶液、アサガオ、天体の5大問を解説します。訂正紙で削除された大問1(1)は解答対象から外し、残る30設問を原問題の条件に沿って説明します。
第1問|植物の分類・光合成・金属
この大問で学ぶこと
似た用語を分類と働きで整理する
(2) 種子植物の分類
①オ(被子)/②カ(裸子)/③エ(単子)/④ウ(双子)
- 種子植物は被子植物と裸子植物に分かれます。被子植物の中で、子葉が1枚の単子葉類と2枚の双子葉類を区別します。
- 双子葉類をさらに合弁花類・離弁花類へ分ける図なので、合弁・離弁につながる④が双子です。シダやコケは種子を作らないため、この枝には入りません。
(3) 光合成の式
①オ(二酸化炭素)/②ア(水)/③ク(光)/④カ(ブドウ糖)/⑤イ(酸素)
- 植物は気孔から取り込む二酸化炭素と根から吸収する水を材料に、光のエネルギーを利用して養分を作り、酸素を放出します。
- 図の④は選択肢のブドウ糖です。デンプンが選択肢にないのに名称を置き換えず、図と選択肢に合わせます。
(4) 金属の特徴と用途
①オ/②イ/③カ/④ア/⑤ウ/⑥エ/⑦キ
- ①は鉄、②はアルミニウム、③は銅、④は亜鉛、⑤は金、⑥は銀、⑦はニッケルです。鉄の強度、アルミニウムの軽さ、銅の電気の通しやすさ、亜鉛めっきの防食などを対応させます。
- 金・銀の装飾用途、ニッケルの合金・電池用途も整理します。金属一般の性質ではなく、他の選択肢と比較して最も適するものを選びます。
第2問|ボールの運動とグラフ
この大問で学ぶこと
速さと距離を混同せず区間ごとに考える
(1)① 速さと時間のグラフ
イ
- 静かに放して0から一定の割合で速くなり、2秒後に16cm/秒。2〜6秒は一定、6〜10秒は一定の割合で遅くなって0になります。
- 速さが一定の割合で変化する区間は直線です。曲線になった選択肢と区別します。
(1)② 一定の速さだった時間
4秒間
- 水平なBCを通るのは2秒後から6秒後までです。
- 6−2=4秒間。時刻の6秒後をそのまま時間の長さとして答えないようにします。
(1)③ 12cm/秒になる時刻
1.5秒後と7秒後
- ABでは毎秒8cm/秒ずつ速くなるので12÷8=1.5秒後です。
- CDでは毎秒4cm/秒ずつ遅くなるので、16から12へ下がるのに1秒。6+1=7秒後となります。加速と減速の両方を調べます。
(1)④ 各区間の移動距離
AB:16cm/BC:64cm/CD:32cm
- 一定の割合で変速するときの平均の速さは、区間の初めと終わりの速さの平均です。ABは(0+16)÷2×2=16cm。
- BCは16×4=64cm、CDは(16+0)÷2×4=32cmです。速さと時間のグラフの三角形・長方形の面積でも同じ値になります。
(1)⑤ Cまでの距離と時間
エ
- 0〜2秒はだんだん速くなるので、距離の増え方もだんだん大きくなります。2〜6秒は速さ一定なので距離は一定の割合で増えます。
- 速さのグラフをそのまま距離のグラフとしないようにします。前半が上向きに曲がり、後半が直線のエです。
(2) 曲面のレールに変えた場合
ウ(D点で止まる)
- 同じ高さのAから静かに放し、レールとの摩擦がないため、Bへ来たときの速さは同じです。芝生で受ける条件も同じなので止まる位置はDです。
- 途中のレールの形が違えば所要時間は変わり得ますが、出発点と到達点の高さの差で得る運動の大きさは同じです。
(3)① 等しい距離の斜面の所要時間
イ(EBの方が短い)
- EBはABと同じ距離ですが、より高い位置からの急な斜面です。一定の距離を進む間の加速が大きくなります。
- 静かに放した後、同じ距離により短い時間で達するのでEBの方が短くなります。
(3)② B点での速さ
イ((3)の方が速い)
- EはAより高いので、Bまで下る高さの差が大きく、Bでの速さも大きくなります。
- その後、同じ芝生上をDより遠いFまで進むという本文の条件とも一致します。
第3問|四つの水溶液の判別
この大問で学ぶこと
複数の実験結果を組み合わせる
(1) A〜Dの判別
A:エ/B:ウ/C:ア/D:イ
- Aは赤リトマスを青に変え、蒸発後に固体が残り、二酸化炭素で白く濁るので水酸化カルシウム水溶液です。Dはアルカリ性で、蒸発後に残らず、塩酸で白煙を生じるアンモニア水。
- Bは金属や炭酸塩と反応する塩酸、Cは蒸発後に白い固体が残る塩化ナトリウム水溶液です。一つの結果だけでなく全実験と矛盾しないか確認します。
(2) 生じた固体・液体の色
①エ(白)/②イ(黄)/③イ(黄)
- 石灰水に二酸化炭素を通すと白い炭酸カルシウムが沈殿します。炭酸カルシウムと塩酸の反応で生じる二酸化炭素を緑色のBTB溶液に溶かすと、酸性を示す黄色になります。
- 塩酸と鉄の反応後の液を蒸発させると、問題の条件では黄色の固体が得られます。加熱前の鉄自体の色や石灰水の白濁と混同しないようにします。
(3) 沈殿を取り出す操作
ウ(ろ過)
- 液に溶けずに沈んだ固体を、ろ紙とろうとで液体から分ける操作はろ過です。
- 図のガラス棒・ろうと・ろ紙の組合せを確認します。溶けている食塩などは、ろ紙だけでは取り出せません。
(4) 発生した気体
b:オ(二酸化炭素)/c:エ(水素)
- 炭酸カルシウムを塩酸へ入れると二酸化炭素が発生します。鉄を塩酸へ入れると水素が発生します。
- どちらも泡が出ても同じ気体とは限りません。反応させた固体と水溶液を組にして判断します。
第4問|アサガオの分類・花・開花条件
この大問で学ぶこと
連続した暗い時間に注目する
(1) 植物の科
a:エ(ヒルガオ)/b:ア(ナス)
- アサガオはヒルガオ科、トマトはナス科です。開花時期が同じことだけで、同じ科とは判断できません。
- トマト・ナス・ピーマンなど、分類と身近な作物を対応させます。
(2) 双子葉植物の根と葉脈
ウ(主根側根・網状脈)
- 小学校で扱う代表的な分類では、双子葉植物は主根と側根をもち、葉脈は網状脈です。
- 単子葉植物のひげ根・平行脈との対応を整理します。
(3) 花の各部分
A:ウ/B:エ/C:イ/D:ア
- Aはめしべの先の柱頭、Bはおしべのやく、Cはめしべの根元の子房、Dは子房の中の胚珠です。
- 受粉する位置と、受精後に果実・種子となる部分を区別します。
(4) 花びらがつながる花
合弁花
- 花びらの付け根などがつながって一体となっている花は合弁花です。
- 一枚ずつ離れている離弁花と対にして覚えましょう。
(5) 合弁花でない植物
エ(ホウセンカ)
- ホウセンカは離弁花です。トマト・ピーマン・キクは、この分類では合弁花の仲間として扱います。
- キクは小さな花が多数集まっているため、見た目の一枚をそのまま一個の花全体と思わないようにします。
(6) つぼみをつける条件
ア・ウ
- 表では、暗い時間の合計だけでなく、10時間以上の連続した暗い時間が重要です。途中で光が入って暗い時間が分断される条件を比較します。
- 明るい時間が長いほどよい、とは言えません。暗い時間を合計して10時間あれば必ずよい、という解釈も避けます。
(7) 条件⑥でつぼみがつくか
○
- ⑥には10時間以上連続した暗い時間があるため、表から導いた条件を満たします。
- 他の条件と同じ基準で、連続する区間の長さを読み取ります。
第5問|太陽・星・惑星
この大問で学ぶこと
日周運動と年周の変化を分ける
(1) 太陽や星が動いて見える方向
A:ア(東)/B:イ(西)
- 太陽は東から昇って西へ沈み、夜の星も全体として東から西へ動くように見えます。
- 見かけの動きと、地球自身が回る向きは逆です。
(2) 一日の見かけの動きの原因
ウ(地球の自転)
- 地球が自転するため、太陽や星が一日のうちに空を動くように見えます。
- 一年かけて変化する星座の見え方を生む公転とは区別します。
(3) 北極上空から見た自転の向き
イ(左回り)
- 地球は北極側から見ると反時計回りに自転しています。
- 地球の自転と、空の星の見かけの動きを取り違えないようにします。
(4) 星座を形作る天体
エ(恒星)
- 星座を形作る代表的な星は、自ら光を出す恒星です。空で近く見えても、地球からの実際の距離は同じではありません。
- 惑星・衛星・人工衛星と分類を分けます。
(5) 太陽の天体としての分類
エ(恒星)
- 太陽は自ら光や熱を出す恒星です。地球の周りを回る衛星や、太陽の周りを回る惑星ではありません。
- 明るく大きく見えるのは、他の恒星より地球に近いことも関係します。
(6) 季節で星座が変わる原因
エ(地球の公転)
- 地球が太陽の周りを回ると、夜に太陽と反対側へ向けて見る宇宙の方向が変わり、見える星座も変わります。
- 自転による一晩の変化と、公転による季節の変化を分けます。
(7) 太陽の表面温度
イ(約6000℃)
- 太陽の表面は約6000℃です。中心部の温度を問う問題ではありません。
- 600℃・6万℃・60万℃と桁を混同しないようにします。
(8) 説明に対応する惑星
①キ/②ウ/③カ/④イ/⑤オ
- ①金星は明けの明星・宵の明星や濃い二酸化炭素の大気、②土星は大きな環、③海王星は太陽から最も遠い惑星とトリトン、④火星は赤い地表と極冠、⑤木星は最大の惑星やガリレオ衛星が手掛かりです。
- 本文の衛星数は資料作成時点の情報で、新たな発見により変わります。現在の確定数として転載せず、特徴と固有名から判別する練習に使います。
解き直しの進め方
グラフの軸、実験で変えた条件、光と暗さの連続時間を確かめます。分類の用語を整理し、天体は自転と公転による変化を分けて復習しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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