2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
共立女子中学校・2026年度 2月1日入試 社会
2026年度2月1日入試の社会4大問を、歴史、長野県の地理、世界と貿易、地方自治に分けて解説します。学校公式の問題・模範解答と照合し、図表は問題冊子のどこを根拠にするかまで示します。
第1問|兄弟の争いからたどる歴史
この大問で学ぶこと
人物を特定し、出来事を年代へ戻す
下線の引かれた範囲まで確認し、人物名や時代を特定します。時代の違う役職・法令を混ぜず、グラフは基準年と変化の方向を読みます。
解くときの着眼点:人物・制度・出来事を、時代と目的の組で説明する。
問1|天智天皇の弟
A・E
- 下線部は「天智天皇の弟」までで、対象は大海人皇子、のちの天武天皇です。
- 国史編纂を命じたことと、即位後の名前に対応するA・Eを選びます。
間違えやすい点:天智天皇自身を問う設問と読み違えない。
問2|建武の新政の説明で誤り
A
- 武家諸法度は江戸時代の法令です。建武の新政の時代には存在しないので、支持を失った理由として成り立ちません。
- 恩賞の不公平などは時代と政策を照らして確認します。
間違えやすい点:武家の法という言葉だけで、鎌倉・室町の法と混同しない。
問3|南北朝の合一
足利義満
- 1392年、室町幕府の第3代将軍・足利義満の時代に南北朝が合一します。
- 尊氏の幕府成立と、義満の合一を別の出来事として整理します。
間違えやすい点:幕府を開いた人物と答えを同じにしない。
問4|将軍を補佐する役職
B(管領)
- 室町幕府の管領が該当します。
- 鎌倉幕府の執権、江戸幕府の老中・若年寄とは時代が異なります。
間違えやすい点:補佐という機能だけでなく、どの幕府かを確認する。
問5|出来事の順序
C→B→A
- 清盛の太政大臣就任は1167年、壇ノ浦の戦いは1185年、その後に頼朝が守護・地頭の設置を認められます。
- 1185年内の二つも、平氏滅亡後の政治の変化として順を付けます。
間違えやすい点:同じ年の出来事を逆に並べない。
問6|廃藩置県と同年
B
- 廃藩置県と岩倉使節団の出発は1871年です。学制は1872年、地租改正と徴兵令は1873年に置きます。
- 明治初期の改革を年表に並べると区別できます。
間違えやすい点:明治初期の改革をすべて同年としない。
問7|議会政治の人物
(1)板垣退助/(2)原敬
- 自由民権運動・自由党を手掛かりに板垣退助、政友会・衆議院議員からの首相を手掛かりに原敬を選びます。
- 同じ議会政治でも、活動の時期と役割を分けます。
間違えやすい点:政党名一つだけで、創立者と後の総裁を混同しない。
問8|恐慌期のグラフ
(1)ア:ソ連/エ:アメリカ (2)B(世界恐慌)
- 恐慌期にも工業生産が伸びるアはソ連。生産が大きく落ち、失業率の高いエはアメリカです。
- 1929年を手掛かりに、世界恐慌と各国の変化を対応させます。
間違えやすい点:工業生産指数の基準値と、失業率の%を混ぜない。
問9|争いの名前
あB(壬申)/いF(応仁)/うD(保元)
- 大海人皇子と大友皇子は壬申の乱、義政の後継問題と守護大名の対立は応仁の乱です。
- 崇徳上皇と後白河天皇の対立は保元の乱。対立した人物の組で区別します。
間違えやすい点:保元と平治、応仁と承久を、似た名前だけで選ばない。
第2問|長野県の地形・農業・気候
この大問で学ぶこと
地形図の根拠と、産業の特徴を結ぶ
扇状地・湧水・高原の高さを地図から読み、どんな作物や産業に適するかを考えます。雨温図は気温だけで決めず、降水量と季節変化も確認します。
解くときの着眼点:地図の一箇所を根拠にして、その地域の特色を説明する。
問1|扇状地と果樹
(1)C/(2)B
- 扇状地は川が山地から平地へ出る所にできる地形です。
- 長野のこの地域の果樹として、りんご・ぶどう・ももは対応しますが、みかんは誤りの選択肢です。
間違えやすい点:川の河口にできる三角州と混同しない。
問2|わさび生産の理由
記述例:川や水路が多く、豊富な水を利用できるため。
- 図3では農場付近に川や水路があり、わさび田へ水を供給できることが読み取れます。
- 問いは地形図を根拠とするため、資料にない気温などだけで説明しません。
間違えやすい点:生産量が多いから、という結果の言い換えにしない。
問3|鉄道の標高と高原野菜
(1)B(1375m)/(2)C
- 鉄道最高地点は1370mと1380mの等高線の間にあるので、選択肢1375mが該当します。
- 冷涼な高原のキャベツ・はくさい・レタスに対し、ピーマンが誤りの選択肢です。
間違えやすい点:図の別地点の標高値をそのまま答えに使わない。
問4|2014年の火山災害
D(御嶽山)
- 2014年の噴火による災害という時期・出来事と、地図の位置を対応させます。
- 浅間山など別の火山の知識だけで決めず、設問の年を確認します。
間違えやすい点:山の高さや有名さだけで選ばない。
問5|諏訪湖と産業の変化
(1)B(天竜川)/(2)①製糸・②A
- 諏訪湖から流れ出るのは天竜川です。生糸を作る製糸業から、疎開した時計工場を背景とする精密機械工業へつながります。
- 生糸を織物にする工程ではなく、生糸を生産する工程を選びます。
間違えやすい点:養蚕・製糸・織物を同じ工程にしない。
問6|雨温図
F(カ静岡市・キ富山市・ク長野市)
- 冬も比較的温暖なカが静岡、冬の降水量が多いキが富山、年降水量が少なく冬の気温も低いクが長野です。
- 三つの特徴を照合してから組合せを選びます。
間違えやすい点:夏の気温だけで都市を決めない。
第3問|世界の位置と日本の貿易
この大問で学ぶこと
輸出・輸入・国内消費を区別する
表の年は2023年です。割合・金額・数量のどれを比べるかを確認し、生産量が大きくても輸出に回る量が大きいとは限らないことを考えます。
解くときの着眼点:表の対象年と合計する範囲をそろえて判断する。
問1|135度の経度差
9時間
- 地球は24時間で360度回るので、1時間当たり15度です。
- 135÷15=9時間となります。
間違えやすい点:方位による時刻の早い遅いと、時差の大きさを分ける。
問2|2025年6月の出来事
C
- この設問が扱う2025年6月の国際情勢では、イスラエルとユダヤ教の組合せを選びます。
- 過去問当時の出来事として、国名と宗教の対応を確認します。
間違えやすい点:地域全体の主な宗教を、個別の国の答えに当てはめない。
問3(1)|中国と貿易相手
C(あ誤・い正)
- 面積2位という文は誤りです。表では中国との輸出入合計は177639+244242=421881億円で、アメリカとの318156億円を上回ります。
- 輸出だけでなく、輸出入を合わせた貿易を見ます。
間違えやすい点:輸出先1位と、輸出入合計の最大相手を混同しない。
問3(2)|コメの生産と輸出
記述例:人口が多く、国内で消費するコメが多いため。
- 生産したコメは国内でも食べられるため、生産量全体が輸出量になるわけではありません。
- 生産量から国内消費などを除いた残りが、輸出へ回ると考えます。
間違えやすい点:生産技術が低いから、と資料にない理由を加えない。
問4|オーストラリア
A(あ正・い正)
- 南半球なので、日本と季節が逆です。表の石炭輸入ではオーストラリアの64.2%だけで半分を超え、2~5位の合計32.0%も上回ります。
- 両方の文を個別に確かめます。
間違えやすい点:金額の表と数量の表を同じものとして計算しない。
第4問|模擬投票と地方自治
この大問で学ぶこと
政策の対象・財源・権利を整理する
選挙の会話から、地方自治の仕組み、税、財源の違いを確認します。ここでは2026年度の問題文が示す設定と選択肢に沿って、制度の基本を整理します。
解くときの着眼点:制度名だけでなく、誰が何をする仕組みかを言えるようにする。
問1|知事の任期
4年間
- 地方公共団体の首長である知事の任期は4年です。
- 国会議員など別の公職の任期と区別して覚えます。
間違えやすい点:参議院の6年と混同しない。
問2|保育を担っていた省庁
B(厚生労働省)
- 設問は2023年4月のこども家庭庁発足より前の保育行政を問います。
- 学校教育を担う文部科学省との役割の違いを整理します。
間違えやすい点:問題が指定する時期を落とさない。
問3|災害時の救助
災害救助法
- 災害時に被災者への救助を行う仕組みを定める法律の名前です。
- 災害という話題だけで別の防災関連の名称を選ばず、被災者の生活支援という働きへ対応させます。
間違えやすい点:名称を途中まででなく正しく書く。
問4|物価が上がり続ける現象
インフレーション(インフレ)
- 物価全体が継続して上昇する現象です。
- 一つの商品の一時的な値上がりと、経済全体の物価の変化を区別します。
間違えやすい点:物価下落のデフレーションと逆にしない。
問5|個人の所得にかかる国税
所得税
- 個人の所得に課される国税が所得税です。
- 消費税は消費、法人税は法人の所得という対象の違いを整理します。
間違えやすい点:納める先と、課税される対象の両方を確認する。
問6|使い道を限定されない財源
地方交付税交付金
- 問題文の「使いみちを指定されない」という手掛かりから、地方交付税交付金を選びます。
- 特定の事業などに使う国庫支出金と対比して覚えます。
間違えやすい点:国からの財源という共通点だけで二つを混同しない。
問7|参政権の説明で誤り
D
- 問題文が扱う選挙権の年齢は18歳以上であり、20歳以上とする文が誤りです。
- 選挙権と、公職の候補者になれる被選挙権の条件も分けます。
間違えやすい点:成人年齢・選挙権・被選挙権を一つの年齢にそろえない。
問8|知事の解職請求
A
- この設問の選択肢では、有権者の3分の1以上の署名と、選挙管理委員会への提出という基本の組合せを選びます。
- 条例制定請求など別の直接請求と、署名数・提出先を混ぜないことが要点です。
間違えやすい点:署名を集めただけで解職が成立すると考えず、問題文の住民投票まで確認する。
解き直しの進め方
歴史は人物の下線範囲と年代、地理は地図記号・等高線・雨温図、貿易は対象年と輸出入の区別を確認します。公民は制度・対象・財源を一組にし、誤った選択肢を正しい文へ直して復習しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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