4年生上巻 第11回「予習シリーズ」学習指針

直角三角形の面積は「底辺×高さ÷2」で求めます。基本的な計算ですが、直角三角形を長方形の半分として考えることで、公式の意味を理解しやすくなります。授業や家庭学習でこの理解を深め、公式に頼りすぎずに図形の性質を把握できるようになりましょう。

一般の三角形の面積も「底辺×高さ÷2」で求めますが、底辺と高さの関係を正確に理解することが重要です。特に、高さを正しく判断できるかがポイントで、各辺を底辺として高さを確認する習慣をつけましょう。これにより応用問題にも対応できる力が身につきます。

複雑な図形を三角形や四角形に分割して面積を求めるテクニックを学びます。問題によっては足し算や引き算を用いて解く必要があり、特に台形の面積公式などを思い出す場面もあります。図形の分割方法を意識的に学び、さまざまな形に柔軟に対応できるようにしましょう。

物語や小説では、登場人物の心情を理解することが重要です。特に心情が変化するきっかけとなる出来事を注意深く読む習慣をつけましょう。なぜその人物がその気持ちになったのかを考えることで、問題への対応力が身につきます。

記述問題では、心情や出来事を整理して短くまとめる技術が求められます。まず要点を箇条書きで整理し、その後に具体的な記述へとつなげる練習をしましょう。心情を示す言葉を中心に、必要な情報を簡潔にまとめることが大切です。

物語文を読む際に出てくる新しい語句や表現は、その都度辞書を引いて確認しましょう。語彙力を増やすことで文章の理解が深まり、記述問題や選択問題での得点力向上にもつながります。日常的に新しい言葉を学ぶ習慣を作ることをおすすめします。

植物の成長は、種子の発芽から始まり、初芽が出て成長し開花、結実して種子を作る流れで進みます。この過程で重要な用語は、「種子」「初芽」「子葉」「本葉」「開花」「結実」などです。特に初芽（最初に出る葉）と本葉（2枚目以降の葉）の違いを理解することが大切です。入試問題ではこれらの用語を具体例で説明する問題もあるため、各段階で植物がどのように変化するのかを詳しく整理して覚えましょう。

植物のほとんどは種子で増えますが、中でも朝顔、昼顔、ヘチマ、ウリ科の植物、アブラナ科の植物がよく出題されます。特に朝顔の種子の構造やヘチマの雄花と雌花の違い、ウリ科植物の種類（カボチャ、キュウリ、スイカなど）、アブラナ科の特徴的な花びらなどが重要です。これらの植物がどのように成長し、どんな特徴を持っているかをしっかり理解し、実際に観察できるとより記憶に残ります。

植物には種子以外で増える種類もあります。特にジャガイモは地下の茎（種いも）で増えるという特徴が入試頻出です。また、チューリップは球根（地下の根）で増え、アジサイは挿し木（枝を挿して増やす方法）で増えます。これらは種子で増える植物と比較して特徴的なので、それぞれどの部分で増えるのかを明確に覚え、問題で問われても対応できるように整理しておきましょう。

北海道東部は寒冷な気候が特徴で、十勝平野を中心に畑作が盛んです。主な作物は小麦、じゃがいも、豆類、てん菜などで、これらは涼しい気候を好む作物です。また、防風林や輪作（毎年異なる作物を順番に栽培する方法）が行われています。輪作は連作障害を防ぐための重要な方法で、これらの農業方法が北海道特有の景観を作り出しています。

十勝平野は酪農も盛んです。広い土地が確保できること、寒さに強いホルスタイン種の乳牛が育てやすいことが主な理由です。乳牛の餌としてトウモロコシ栽培が盛んであり、牛乳や乳製品が主要な産業となっています。牛乳生産量は北海道が全国1位であり、十勝地方は特に重要な酪農地域です。こうした北海道ならではの農業スタイルを理解しておきましょう。

北海道の冬は非常に寒く、雪が多いため、住宅には急な角度の屋根（雪を落としやすくするため）や玄関の二重扉（寒さを防ぐため）など、独特の工夫があります。また、夏には濃霧が発生しやすく、農業に影響を与えることがあります。この霧は太平洋の暖流（黒潮）によるもので、霧が原因で農作物が育ちにくくなる現象を「冷害」と呼びます。こうした生活上の特徴を覚えておきましょう。