2023年入試問題分析~浦和明の星女子中学校編~

2023年1月22日

2023年浦和明の星女子中学校の受験者数・合格者数推移

浦和明の星女子中学校

入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 1949 2001 1925 2053
合格者数 1047 1022 974 1061
実質倍率 1.86 1.95 1.97 1.93

2023年浦和明の星女子中学校の入試問題分析

算数<2023年浦和明の星女子中学校>

満点 100
受験者平均 65.8
合格者平均 77.6
  • 大問1:小問集合計算・食塩水・割合・数の性質・平面図形・水量と水位と幅広い範囲から問題が出題されています。例年と比較しても難易度はそれほど変わっておらず、確実に得点源にしたい大問となっています。
  • 大問2:速さ(流水算のグラフ)グラフから状況を読み取る力が求められる大問となっています。グラフの読み取りは浦和明の星女子中学校の定番問題であることに加え、2021年にも「流水算のグラフ」の問題は出題されており、傾向の対策を行ってきた受験生はしっかり得点源にできる問題と言えるでしょう。
  • 大問3:文章題(おまけを考える問題)中学受験算数の定番である「おまけ問題」となります。通常の塾教材の学習で整理する方法が定着していれば、スムーズに処理できる問題です。確実に得点源にできる問題です。
  • 大問4:文章題(和と差の問題)差集め算の文章題となります。逆に購入する問題も定番の問題となっていますので、受験生にとっては一度は見たことのある問題となっていることでしょう。類似問題の演習によって、情報の整理する力がしっかり備わっていれば、正解することが出来る問題となっているでしょう。
  • 大問5:論理と推理(サイコロと玉の移動)例年の傾向通り、思考力を問われる問題となっております。ほとんどの受験生は類題の演習経験は乏しいことでしょう。問題の性質からどのようにまとめるとよいのかを考え、性質にたどり着けると得点へとつながります。他の大問と比較しても得点源にはしにくい問題となりますので、他の大問の見直しに時間を割くことも状況によっては大切となるでしょう。

国語<2023年浦和明の星女子中学校>

満点 100
受験者平均 70.3
合格者平均 76.8
  • 大問1:説明文(論説文)文章のテーマは環境問題で「共有地の悲劇」をベースに展開している文章です。これ自体を知らなくても本文を読めば理解できるようになっています。設問が実質15問ありますので、素早く読んで素早く解くことが要求されます。文章も読みやすく、設問に関しても難易度的には難しいものはありませんが、問2などで多少頭を使わせる問題があり、こういうところで時間を使わずに正解を出せるかが勝負です。同様に抜き出し問題で時間を使うと時間的に危険ですから、「探し方」を徹底的に訓練する必要があるでしょう。いずれにせよ、物語文が長く、そちらに時間を割くべきですので、高い正解率を保ちつつ短時間で終わらせる必要があり、そういう意味では難しい問題と言えるかも知れません。
  • 大問2:物語文文章が長いので読むのが大変でしょうが、拾い読みはあまりお勧めできません。きちんと読んでから「答える」という基本を守らないと足元をすくわれます。とはいえ、読み切ってから「振り返る時間」はあまりないため、一度で内容をある程度高いレベルで把握しておく必要があります。そう意味ではかなり難しいです。設問としては最後の2問に時間を奪われる(というより多少考えて正解を出さないといけません)ので、そこまではテキパキとミスなく処理する必要があります。一つ一つを見れば難しくはありませんが、あくまで「制限時間内に合格者平均点を叩き出す」という視点を忘れないように学習する必要があります。

理科<2023年浦和明の星女子中学校>

満点 50
受験者平均 29.5
合格者平均 33.1
  • 大問1:小問集合あああ
  • 大問2:小問集合あああ
  • 大問3:小問集合あああ
  • 大問4:小問集合あああ

社会<2023年浦和明の星女子中学校>

満点 50
受験者平均 36.6
合格者平均 38.8
  • 大問1:地理総合時事問題(に関連する問題)に関しては深く学習する必要はありますが、それ以外に関してはかなり基礎的な問題であり、難しくありませんので確実に得点したいところです。逆に言うとミスはできませんので、普段どれだけ基礎的な用語なり事項がきちんと記憶、理解しているかが問われている問題だといえます。地形図は難しいと感じる女子は多いと思いますが、よく出題されます。苦手なら早めの対策が必要です。
  • 大問2:歴史総合地理と同様にごく基礎的な問題ばかりです。通常のテキストで学習していれば「知らない」という選択肢もあることにはありますが、既存の基礎的な知識がわかっていれば解けるようにできています。歴史の場合は「知っていれば解ける」性質(地理の場合は知っていても間違う可能性がある設問はあります)がありますので、地理が苦手な場合は歴史では絶対に落とせません。
  • 大問3:公民総合(時事問題)ここはもろに時事問題です。それに関連して基礎的な知識も問われています。毎年、時事問題は出題はされますので、秋頃に大手各社から時事問題対策問題集が発売されますから、それと同時に空き時間に少しずつ学習していくと直前で慌てなくて良いかと思います。割と細かい部分も問われているので「何となく」の学習では歯が立たないかと思われます。もちろん、そういうものは「捨てる」という発想はありですが、その分、大問1と2では「絶対に落とせません」という意識でいないとダメでしょう。
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