2026年11月6日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
白百合学園中学校・2026年度 一般入試 理科
生物の分類、二酸化炭素、てこと風車、水月湖の年縞を扱う4大問です。問題冊子と解答用紙から解答例を作成しました。
第1問|生物の分類と体重・脳重量の比較
この大問で学ぶこと
分類の根拠を本文から探し、体の大きさが異なる動物は比で比較する
問1
あ 二酸化炭素・い 脊椎・う 両生
- 光合成の原料は二酸化炭素と水。脊椎動物の五つの分類のうち、列挙に足りないのは両生類。
問2
葉緑素(クロロフィル)
- 問われているのは緑色の色素。葉緑体はその色素を含む細胞内の構造。
問3
花を咲かせ、受粉によって子孫を残す特徴があるから。
- 本文の記述から、光合成の有無に加えて、花や生殖の特徴にも着目して分類できると考える。
問4
A イ・B エ
- アリはアブラムシの甘い分泌物を得て、アブラムシは天敵から守られる。ハチの幼虫は宿主の体を食べて育ち、一方に不利益が生じる。
問5
自家受粉
- 同じ花の花粉が、その花のめしべにつく。
問6
虫媒花
- 花粉を運ぶのが昆虫。腐ったようなにおいはハエを呼び寄せるための手掛かり。
問7
ウ(サンゴ)
- サンゴは成体が基盤に固着して生活する動物。コンブはこの設問の動物の選択肢から外れる。
問8(1)
7.2g
- 体重が270÷15=18倍になる。比率を一定とするので、脳重量も0.4×18=7.2g。
問8(2)
ネズミ(15、0.4)、ハト(270、2.3)、コイ(700、1)、イカ(350、0.9)
- 横軸を体重(g)、縦軸を脳重量(g)とし、記入済みのニワトリ(1200、3)を基準に目盛りを決める。各点に動物名を書き添える。
問8(3)
エ(原点と点を結んだ線の傾き)
- 原点から各点への傾きが大きいほど、体重に対する脳重量の比が大きい。
問8(4)
⑤(イカ)
- イカは軟体動物で、背骨を持たない。
問8(5)
4番目
- 脳重量はニワトリ3g、ハト2.3g、コイ1g、イカ0.9g、ネズミ0.4gの順。
問8(6)
3番目
- 体重に対する脳重量の比は、ネズミ約2.67%、ハト約0.85%、イカ約0.257%、ニワトリ0.25%、コイ約0.143%。イカとニワトリは値が近い。ニワトリと同じ0.25%なら、体重350gのイカの脳は0.875gになる。表の0.9gはそれを上回るので、イカの比のほうが大きい。
問8(7)
例:飼育や品種改良によりニワトリの体重が大きくなると、脳重量が同じ割合で増えない限り、体重に対する脳重量の比が小さく見える。
- 家禽という本文の手掛かりから、比の分母である体重への影響を考える。この表で比べられるのは重量の比であり、能力そのものを測ったデータではない。
第2問|二酸化炭素の発生量と性質
この大問で学ぶこと
グラフの比例を使い、先になくなる反応物を確認する
問1
A イ(うすい塩酸)、X オ(石灰石)
- 石灰石の主成分である炭酸カルシウムに塩酸を加えると、二酸化炭素が発生する。
問2
90cm³
- 図1ではAが10cm³増えるごとに二酸化炭素は60cm³増える。15×6=90。
問3
90cm³
- 固体Xが十分にある条件では、発生量を比例関係から逆算する。540÷6=90。
問4
100cm³
- 図1でAを50cm³加えると、二酸化炭素は300cm³。図2ではBを10cm³増やすごとに二酸化炭素が30cm³増えるので、300÷3=100cm³。Bの濃さがAの半分なので、必要な体積はAの2倍になる。
問5
360cm³
- Bの80cm³はAの40cm³分に相当する。Aの20cm³を足した60cm³相当から、60×6=360cm³。
問6
120cm³
- 図3からAの20cm³と反応するXは2g。Xの4gのうち2gが余るため、Aの20cm³を基準に20×6=120。
問7
240cm³
- Xの4gと反応できるAは40cm³。50cm³を注いでも、Xがなくなった時点で反応は止まる。Aのうち反応に使われる40cm³を図1に当てはめ、40×6=240cm³。
問8
②→③→①
- 図4では管から入った二酸化炭素が容器の下部にたまる。炎が低いものから順に消える。
問9
空気より密度が大きく、ものを燃やすはたらきがない。
- 消えた順序は気体が下からたまったことを示す。二酸化炭素の濃度が高くなると、炎の周囲の酸素が不足する。
問10
(1)水に溶けていた二酸化炭素が出てくる。(2)塩酸と石灰石が反応し、新たに二酸化炭素が生じる。
- 加熱すると水に溶けていられる二酸化炭素の量が減る。一方、石灰石の場合は炭酸カルシウムと塩酸の化学反応による。
第3問|てこ・輪軸・風車の回転
この大問で学ぶこと
力と軸からの距離を掛け合わせ、回転させる向きも考える
問1
(1)①ア・②オ (2)③左・④右 (3)3/4
- 同じ重さが支点から同じ距離ならつり合う。右を近づけると右の回転のはたらきが弱くなるので、左に傾く。
- 左1個と右3個をつり合わせるには、支点までの距離は左:右=3:1。左右のおもりの間の距離を4とすると、左から支点までは3。
問2
(1)33.3gのおもりをつるす力 (2)30cm
- 輪の半径15cmに加える力と、軸の半径5cmにかかる100gのおもりの力のモーメントがつり合う。100×5÷15を小数第2位で丸める。
- 輪と軸は一体なので回転角は同じ。ひもが動く長さは半径に比例し、輪の半径は軸の3倍。物体が上がる10cmの3倍、つまり30cmを引く。
問3(1)・(2)
(1)水輪を大きくする。 (2)ウ
- 同じ力が加わるなら、半径を大きくすると回すはたらきが強まる。羽根板は水の流れにほぼ垂直にすると、流れを受けやすい。
問3(3)・(4)
(3)ウ(大きくなる) (4)回転の軸の向きを90度変えて石臼に伝える。
- 大きな水輪で受けた力が小さな半径の心棒に伝わる。図6では、水平な心棒の軸回りの回転を、石臼の垂直な軸回りの回転に変える。
問4(1)
①左・②右
- 上から見て、図の手前から奥へ風が吹く。軸の左側を奥へ押すと時計回り、右側を奥へ押すと反時計回りのはたらきが生じる。左右が対称なので打ち消し合う。
問4(2)
①イ・②エ・③オ・④ク
- 図8は軸が垂直で、水平方向のさまざまな向きの風を受けられる。図9は軸が水平で、羽根の正面から風を受けるよう、風向に合わせる必要がある。
問4(3)
風を受ける側の羽根の内側から、中央の重なりのすき間を抜け、もう一方の羽根の内側へ向かう矢印。
- 重なり部分は一方の羽根に入った風がもう一方の羽根へ流れる通り道になる。解答欄では両方の羽根の間を抜ける流れを1本の矢印で示す。
第4問|水月湖の年縞と堆積
この大問で学ぶこと
明暗の層を一年分の対として数え、湖底に層が残る条件を説明する
問1
外側
- 幹が太くなるにつれて外側に新しい組織がつくられる。中心に近い年輪ほど古い。
問2
イギリス
- 旧グリニッジ天文台はロンドンにあり、歴史上の本初子午線が通る。
問3
(1)ア(春から秋) (2)イ(秋から春)
- 問題の分類では、プランクトンの繁殖期に暗い層ができる。黄砂や湖水中の鉄分が多い明るい層は残る季節に対応する。
問4
3年間
- 図2のXには明るい層3枚と暗い層3枚がある。明暗2枚で1年分なので、6÷2=3年間。
問5
ウ(0.64mm/年)
- 45m=45000mm。約7万年で堆積したので、45000÷70000=約0.643mm/年。
問6
ア
- 大きな地震や洪水では、一度に多くの土砂が運ばれ、毎年の薄い層の間に厚い層ができることがある。
問7(1)
A側
- 本文では、水月湖が沈降し続けるため堆積物がたまっても湖が埋まらなかったと説明している。図3で湖の位置を確認すると断層のA側にあるので、沈降を続けたのもA側と判断できる。
問7(2)
①ア(酸素)・②オ(風がふく)
- 山に囲まれて風が弱く、水が混ざりにくい。湖底まで酸素が届きにくいため、堆積物をかき乱す生物が少ない。
問7(3)
はす川が運ぶ土砂の多くは先に三方湖へ沈む。下流の水月湖には粗い土砂が届きにくく、細かな粒などが静かに積もって年縞が保たれる。
- 図4の流れの順序に沿って、三方湖に先に堆積するものと、水月湖に届いて堆積するものを比べて書く。
解き直しの進め方
グラフでは横軸と縦軸の単位を確認し、図の記述では流れや力がどこからどこへ伝わるかを矢印で整理しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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