白百合学園中学校 2024年度 一般入試 国語の入試問題解説

2026年11月6日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

白百合学園中学校・2024年度 一般入試 国語

大問1は消費社会についての論説文、大問2は兄弟と家族を描く物語文です。選択肢の判断理由と、字数制限のある記述の解答例を問題冊子から作成しました。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|消費社会の豊かさと不安

この大問で学ぶこと

買い物・旅行・労働の具体例を、消費社会についての筆者の主張につなげる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問一

ウ

  1. 傍線の直前で、地域の付き合いを通じた買い物から、情報を集めてより安く買う方法への変化が説明される。価格の比較だけでなく、変化前の人間関係も押さえる。

問二

イ

  1. 洗濯機の例では、商品を紹介することから、その商品によって自由な時間が得られる生活を示すことへ話が広がる。広告の意味の広さは、媒体や地域の広さとは別。

問三

エ(進歩)

  1. 空欄の直前では、消費の拡大が社会の進歩という考えと結び付いてきたと述べている。疑いの対象は、その戦後の考え方。

問四

Ⅰ オ(だが)・Ⅱ オ(だが)

  1. Ⅰは手軽になったことと楽しくなったわけではないことの逆接。Ⅱの直前では、人が追いつめられながら消費を続ける社会を述べる。直後では、消費で気を紛らわせても本当の楽しさは得られないと述べる。この流れを受けて、消費を続ける現実と楽しさを感じられない現実を対照させるオが適切。設問はそれぞれ一つを選ぶ形式で、同じ記号を選ぶことへの制限はない。

問五

例:行き先や宿を自分で考え、予約の際に宿の人と会話しながら、旅をつくっていく楽しさ。

  1. 予約が手軽になったことは本文が示す利便性。記述では、電話で会話した例と、準備を通して自分で旅をつくることを50字以内にまとめる。

問六(1)

技術革新

  1. 四字の抜き出し。技術革新が生産性を高める一方で、仕事に必要な技能を変え、労働が消耗品のように扱われるという流れを押さえる。

問六(2)

例:多くの商品を買える豊かな生活の一方で、労働力が使い捨てられ、いつ職を失うか分からず、生活の安定を感じられないこと。

  1. 豊かさと不安を対比し、労働が使い捨てられることが生活の不安につながると書く。字数は70字以内。

問七

a 冷蔵庫・b 宣伝・c 航空券・d 窓口・e 対象

  1. eは消費の対象という箇所。「対照」や「対称」との使い分けを文脈で確認する。

第2問|贈り物に表れた兄弟と父の気持ち

この大問で学ぶこと

登場人物の発言と行動を照らし合わせ、言葉にしない気持ちを読む

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

問一

A ア・B ウ

  1. Aは、祖母が話し始める前に座った姿勢を整えた動作。Bは、俊三から次に来る時期を尋ねられた次郎が、時期をはっきり言わずに返した応答。

問二

ウ

  1. 発言者は祖母。直後に店の壜詰めが少なくなっていると知っていたことが説明される。店の品や重さを持ち出す言葉と、品物を持たせたくない気持ちを結び付ける。

問三

オ

  1. 俊亮の表情やため息は、母から責められ、子どもたちにも見られている場面に置かれている。恭一や俊三が自分の意見を言えずにいることへのいら立ちを中心にした選択肢は、場面の根拠が乏しい。

問四

エ

  1. 恭一が次郎を見つめる場面の後、こっそり次郎を呼び止めて万年筆を渡す。この後の行動から、兄として次郎のために何ができるか思案していると読める。

問五

例:次郎に万年筆を渡したと俊三に知られないよう、次郎をくすぐったと言い、俊三の脇腹もくすぐってごまかしたから。

  1. 次郎の袖に万年筆を入れたのを隠すため、恭一は次郎をくすぐったと言い、実際に俊三もくすぐった。何をしたかと、なぜそうしたかを60字以内に収める。

問六

例:祖母との別れや母を思う悲しさはあったが、恭一がそっと渡してくれた万年筆に兄の優しさを感じ、自転車では父のぬくもりを感じられたから。

  1. 袖に入った万年筆と、父のマント越しに感じたぬくもりが、終盤の次郎の気持ちを支える。本文の二つの描写を使い、80字以内で理由を述べる。

解き直しの進め方

論説文では具体例が何を示すかを一文にまとめ、物語文では発言した人物と描写の位置を確かめましょう。記述は句読点も一字に数えます。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

記事カテゴリ: 白百合学園中学校対策

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