【予習シリーズ5年下 第1・2回】理科略ガイド

2026年7月20日

【予習シリーズ5年下 第1・2回】理科「生物のつながり・てこ滑車輪軸」攻略ガイド【進塾】

【予習シリーズ5年下 第1・2回】理科攻略ガイド

〜暗記型の子のチャンス単元と、比を使ったてこ・滑車の解き直し〜

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1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力

5年生下巻の理科は、物理分野の力学の計算、化学分野の中和や燃焼の計算、地学分野の地層や地震の計算など、かなり計算分野に寄ったカリキュラムになっています。そのため、下巻に入ってから急に点数が出しにくくなったと感じる、コツコツ知識を覚えて成績を出してきたタイプの生徒も少なくありません。そうした中で、今回扱う第1回「生物のつながり」は、暗記が得意な生徒にとって数少ない得点源になり得る貴重な単元です。一方、第2回「てこ・滑車・輪軸」は、5年生上巻の第8回で一度学習した力学の内容を、比を使って解き直すタイミングにあたります。

【本記事を読むメリット】
この記事を読み込んでいただくことで、生物分野における「生産者・消費者・分解者」の関係性や、頻出のグラフ問題(葉の数の増減、二酸化炭素濃度の推移)を得点に結びつける視点が身につきます。また、てこ・滑車の単元では、「棒(滑車)の重さを考えるかどうか」で難易度が大きく変わるという入試問題特有の事情を理解した上で、比を使った効率的な解き方を習得できます。暗記型の生徒がどこで得点を稼ぎ、計算が得意な生徒がどこで実力を発揮すべきかという、単元ごとの優先順位の付け方も掴んでいただける内容です。

2. 【第1回】生物のつながり(暗記型の子にとってのチャンス単元)

5年生下巻は、物理分野・化学分野・地学分野を通じて計算分野の出題が非常に多いカリキュラムになっており、コツコツ覚えることが得意な生徒にとっては苦しい時期になりがちです。逆に、計算が得意な生徒にとってはこの下巻で点数が伸びやすくなります。そうした中で、今回の第1回「生物のつながり」は生物分野にあたるため、暗記が得意な生徒にとってはチャンスの単元です。

下巻の生物分野は全4単元あり、この第1回のほか、第4回(消化と呼吸)、第6回(呼吸と循環)、第13回(生物の誕生)がありますが、第1回以外はすべて人体に関する単元です。つまり、第1回は植物と動物のつながりをまとめて扱う、生物分野の中でも特徴的な位置づけの単元と言えます。第2回・第3回は計算で埋められる単元が続くため、コツコツ覚えるタイプの生徒はこの第1回でしっかり点数を確保しておく必要があります。

セクション1:環境と植物は「知識」と「頻出グラフ」を押さえる

セクション1は知識をしっかり抑えることに尽きる範囲です。光が当たらない時は光を求めて成長する、光が当たるように成長していくという性質を押さえておくことが重要です。また、陰性植物と陽性植物の葉の枚数増減のグラフはとてもよく出題されるため、しっかり抑えておく必要があります。入試問題では、ここに書かれている内容がリード文として用意され、そこから植物をかいつまんでその生態について聞かれるという出題パターンがよくあります。出やすさとしてはそこまで高くはありませんが、自分で聞いたことのない植物を調べてみるなど、深掘りして確認していくと、入試にも役立つ意味のある勉強になっていきます。

セクション2:食物連鎖は簡単、生産者・消費者・分解者の関係は要注意

💡 食物連鎖は簡単、抽象的な循環の話こそ意識して抑える

自然界の釣り合いというと、まず出てくるのが「食物連鎖」という言葉です。植物と動物の食べる・食べられるという関係を表した言葉で、NHKなどの理科に関わる番組でもよく取り上げられているため、この言葉自体を知らない生徒はあまりいません。この部分は特に問題ないでしょう。
しかし、しっかり抑えておきたいのは「生産者」「消費者」、そしてそれを繋ぐ「分解者」という自然界の立ち位置の3つの関係性です。そして、炭素や窒素の循環というのはかなり抽象的な話になるため、子供からするとイメージが湧きにくいところです。だからこそ意識してしっかり抑えておくことが大事になります。個体数がピラミッドの形になっているという知識もそんなに苦戦しないポイントですが、生産者・消費者・分解者の関係性と、それによる炭素・窒素の循環については、意識して抑えておくことが重要度の高いポイントです。

セクション3:地球温暖化は「ギザギザグラフ」の理由まで理解する

地球温暖化については、原因は二酸化炭素で、それによって温度が上がる仕組みは温室効果ガスであるというように、答えるべきことが割と決まっているため、そこまで意識して頑張らなければならない範囲ではありません。ただし、重要なところとして、二酸化炭素濃度の月平均の推移のグラフがあります。このギザギザしながら上昇していくグラフは入試問題でよく見かけるもので、なぜギザギザになっていくのかという点を聞かれることがあるため、抑えておくことが大事です。二酸化炭素濃度が減っていくところと増えていくところを交互に繰り返しながら、徐々に増えていっているというところをしっかり抑えられているかどうかが、重要度の高いポイントになります。

正直なところ、この単元はこれからやっていく下巻の内容と重要度を比較すると、それほど高くはありません。ただし、組み分けテストでしっかり点数を取っていきたい暗記型の生徒にとっては、ここと第4回の人体(消化と呼吸)の知識をしっかり抑えることの2単元が、算数が苦手な生徒でも点数を稼げる貴重な機会になります。

3. 【第2回】てこ・滑車・輪軸(比を使った解き直しのタイミング)

この回のテコ・輪軸は、実は5年生上巻の第8回で一度学習している内容の復習・塗り直しという位置づけになります。ただし、前回学習したのが4月第1週の春期講習明けであり、すでに5ヶ月ほど経過しているため、忘れてしまっている生徒がほとんどというのが正直なところです。また、この単元は同じく力学系である5年下巻第8回の「バネ・浮力・圧力」という単元と類似しており、最終的にはこれらが混ざっても解ける状態を作ることが理想の到達点になります。

今このタイミングで力学をやる意味は「比」を使うこと

💡 5年上巻の時とは違う解き方ができるようになっている

5年上巻第8回の時にもテコの計算は学習していますが、その時とは違う解き方が今ならできるという点に、このタイミングで改めて力学をやる意味があります。それは比を使うという点です。テコは、支点からの距離と重りの重さを掛け算すると力になり、それを反対側も同じように計算すると釣り合うようになります。つまり、支点からの距離と重りの重さの掛け算が等しいという関係になるため、掛け算同士が等しい、つまり逆比になるという性質を利用して計算する練習が、この回で重要度の高いポイントです。比を使って練習してあげられると、算数の理解も深まりますし、理科の理解も深まっていきます。

セクション1:テコは「棒の重さを考えるかどうか」で難易度が激変

セクション1のテコの釣り合いは、棒の重さを考えない問題(括弧1)と、棒の重さを考える問題(括弧2)に分かれています。括弧1の方が圧倒的に易しく、こちらはマストでできるようにしたいところです。一方、括弧2の棒の重さを考える問題になると、難易度がぐっと上がり、苦戦する生徒がさらに増えます。
ここで受ける学校によって対応が分かれるという実情があります。大学受験で数学I・A・II・Bまでしか出ない大学と、III・Cまで出る大学とで対策範囲が変わるのと同じように、志望校の入試問題で棒の重さを考える力学が出るかどうかによって、この単元にどこまで力を入れるべきかが変わってきます。入試問題が手元にあれば、軽く覗いて確認しておくと良いでしょう。男子校では棒の重さを考える問題の方が出やすい傾向があり、偏差値が高くない学校では棒の重さを考えない力学のみが出題される学校もあります。この判断は、担当の先生に確認してみることをおすすめします。

セクション2:滑車は「持ち上げる箇所の数」が重さを左右する

滑車については、5年上巻第8回の中には組み込まれていない内容のため、初めて触れる生徒も出てくるでしょう。滑車のポイントは、定滑車と動滑車の違いをしっかり理解することと、持ち上げる箇所の数によって重さが変わってくるという点です。例えば50kgのものを1人で運ぼうとすると当然50kg分の力が必要になりますが、両端で2人で持ち上げるとそれぞれ25kgで済むというように、持ち上げる箇所が2箇所あると半分ずつで済むという考え方が滑車の基礎になります。

ただし、滑車もテコと同様に、滑車自体の重さを考えるかどうかで難易度が全く変わります。滑車の重さを考えることになった瞬間、難易度が大きく上がるため、これも入試問題で「滑車の重さは考えないものとする」という一文があるかどうかで、学校によって対応が異なります。この一文がない学校を受ける場合は、滑車の重さがある時の計算も練習しておく必要があり、逆にこの一文が必ずある入試問題であれば、無理にそこまで手を広げる必要はありません。この選択をしっかり見極めて取り組むことが大切です。

最後の輪軸については、5年上巻第8回の中にも収録されているため、そこまで目新しい内容ではありません。かつ、考え方自体はテコと同じであるため、テコがしっかりできていれば輪軸も同じように解けます。テコ・滑車・輪軸のすべての単元は比を使って解くことができるため、比をどれだけ使いこなせるかという練習の場としても活用できる単元です。ただし、算数の比の理解が不十分な生徒に無理に比で解かせようとすると、かえって分からなくなってしまうこともあるため、その子の理解度に応じたコントロールが必要な単元でもあります。

4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)

第1回・第2回の理科は、暗記が得意な生徒がしっかり得点源にすべき「生物のつながり」と、算数で学んだ比を活用して解き直す「てこ・滑車・輪軸」という、対照的な2つの単元を扱う2週間です。生産者・消費者・分解者の関係性や頻出グラフといった知識を確実に押さえつつ、てこ・滑車では「重さを考えるかどうか」という入試問題ごとの出題傾向を意識しながら、比を使った解き方に慣れていきましょう。

📺 動画インデックス:各回の理科解説へ直行

以下の表の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、それぞれの回の理科の解説が始まる秒数から直接再生されます。お子様の復習や、家庭学習での親御様の確認にぜひご活用ください。

学習回 主なテーマ 解説を再生する
第1回 生物のつながり(環境と植物・自然界の釣り合い・地球温暖化) ▶ 再生開始 (17:21〜)
第2回 てこ・滑車・輪軸(比を使った解き直し) ▶ 再生開始 (19:23〜)

※YouTubeアプリまたはブラウザが起動し、指定の時間からご視聴いただけます。

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