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早稲田大学 理工学部 英語入試分析|出題傾向・時間配分・対策まとめ

2025年4月21日

早稲田大学 理工学部 英語入試分析|出題傾向・時間配分・対策まとめ

早稲田大学 理工学部 英語入試分析|出題傾向・時間配分・対策まとめ

はじめに

はじめにの挿絵

早稲田大学の基幹理工・創造理工・先進理工学部における英語入試は、私大理系の中でも屈指の難関として知られています。本記事では、出題傾向・各大問の特徴・語彙力・時間配分・慶應との比較を通じて、効果的な英語対策を詳しく解説します。

1. 入試概要と配点

入試概要の挿絵
科目 配点
英語 120点
数学 120点
理科(2科目) 60点 × 2 = 120点
合計 360点
建築学科のみ +空間表現40点(合計400点)

英語の配点比重が高く、他教科と並んで合否を左右する重要科目となっています。

2. 大問構成と出題傾向

出題傾向の挿絵

■ 大問1:長文読解(名物問題)
早稲田理工の英語試験の中でも特に難易度が高く、毎年受験生を悩ませるのがこの大問1です。全体で1300語近い長文が3本構成で出題され、設問数も15問とボリュームが非常に多いのが特徴です。内容は社会的・哲学的な抽象テーマが中心で、英文を正確に読むだけでなく、論理的に思考し、選択肢の意図を読み解く力が求められます。特に難しいのが選択肢の絞り込みで、4択の中から「最も妥当なもの」を選ぶ際、複数の選択肢が正答に見える場合があるため、解答に迷いやすい構成です。実際に、各予備校でも解答が分かれる設問が毎年複数出題されており、正答率も低めに出る傾向があります。受験生としては、「全問正解」を目指すよりも「ある程度の妥協と戦略的読み飛ばし」が必要となる設問群です。単なる英語力だけでなく、国語的読解力・批判的思考・情報整理力を含めた総合力が問われる設問構成となっており、早稲田理工英語の象徴的存在といえます。

■ 大問2:整序英作文
この問題は、与えられた語句を正しい語順に並べて文を完成させる整序英作文です。設問数は5問と少ないものの、文法的な正確性や語法の知識が問われる内容となっています。難易度としては早稲田英語の中では比較的易しめで、「得点源」として確保したい大問の一つです。各設問には、基本文型や時制、一致、助動詞、前置詞、句動詞などがバランスよく盛り込まれており、基礎文法をしっかり身につけているかどうかが試されます。また、時折紛らわしい選択肢や不要語が含まれており、正解にたどり着くためには構文把握力と文法知識の精度が必要です。演習時は「語順感覚」を養うと同時に、選択肢を整理して構造を分析する訓練が効果的です。素早く正確に解けるかどうかが、時間配分全体にも影響を与えるため、試験冒頭に解くことが推奨される問題です。

■ 大問3:空欄補充+段落並べ替え
この大問はセクションA・Bの二部構成となっており、それぞれ異なるアプローチが求められます。セクションAは長文の空欄補充問題で、文脈を適切に把握したうえで4択から最も適切な語句や表現を選びます。単語の意味や語法だけでは解けず、前後の論理構造を読み取ることが鍵となります。セクションBは、複数の段落がランダムに提示され、それを正しい順序に並べ替える問題です。接続詞や指示語、主題の流れを手がかりにしながら、段落間の論理的つながりを読み解く必要があります。全文を上から順に読んでいくと時間が足りなくなるため、各段落の概要を先に確認し、パターンを絞る「逆算型」の解法が望ましいです。いずれも素早く的確に文脈を掴む読解力と、選択肢を処理するための判断力・処理力が要求されるため、過去問や類題での事前演習が重要となります。

■ 大問4:2題の長文読解
この大問はセクションA・Bの2題構成となっており、いずれも中程度の分量(300〜370語程度)の英文読解問題です。セクションAは比較的オーソドックスな読解問題で、文章の主題や細部理解、語句の意味推測を求める設問が中心です。語彙レベルは英検準1級相当&1級レベルがちらほらというところで、文脈を把握する能力が問われます。セクションBはやや難度が高く、英文そのものの論理構成や構文が複雑であるケースが多く見られます。文法的な正確性はもちろん、全体のストーリー展開を把握しながら設問に対応する「読解の筋力」が要求される問題です。文の一部を訳してみても理解が進まないということもあり、正解するためには高い集中力と語彙+構文+文脈判断の総合力が必要です。なお、設問形式はオーソドックスなものが多いため、内容理解の正確性さえ担保できれば安定した得点が期待できます。

■ 大問5:語彙選択
大問5は早稲田理工の中では比較的「得点源」にしやすい語彙選択問題です。設問数は15問で、各設問に対して語彙の意味や用法の理解が問われます。選択肢は通常のアルファベットではなく「数字」で表記されており、文中に対応する語彙を適切に当てはめる形式となっています。やや変則的な形式ではあるものの、慣れてしまえばスピーディに処理できる問題でもあります。英検一級レベルも若干有りますが中心となるのは準1級程度の語彙です。しかし、ここでは二級以上の単語の第一義だけでなく第二義(例:sentence=「文」という意味だけではなく「判決」の意味もある)といった知識を問われるなど、深い語彙理解が求められます。また、単語を単体で覚えるだけでなく、文脈における使われ方、語法、品詞の働きを含めて学習する必要があります。語彙力の鍛錬とともに、設問形式に慣れておくことで安定した得点を狙える設問群です。

4. 時間配分のモデル

時間配分の挿絵

90分間の戦略的時間配分を紹介。大問5や2を先に処理し、難関の大問1を最後に回す配分例が有効です。

解答順 大問 時間 累積時間
1第5問8分8分
2第2問8分16分
3第4問B8分24分
4第4問A14分38分
5第3問B8分46分
6第3問A5分51分
7第1問30分90分

5. 慶應理工との比較

比較の挿絵
比較項目 早稲田理工 慶應理工
英語の難易度 非常に高い(特に大問1) 標準〜やや難
問題構成 複雑・抽象・論理的 オーソドックス・安定
向いている受験生 論理力と判断力に優れたタイプ 英語力を安定して得点できるタイプ
難関突破の適性 総合力・戦略力重視 得点調整がしやすい

まとめ

まとめ挿絵

早稲田理工の英語入試は、問題の難易度が非常に高く、単純な得点力だけでなく総合的な対応力と戦略的アプローチが求められます。得点しやすい問題を確実に取る姿勢が合格のカギとなります。

まとめ動画

この記事の内容は、進塾のYouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

記事カテゴリ: コラム大学受験コラム

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