2025年3月23日
【大学受験対策】受験レベル別に徹底比較!あなたに合う英語単語帳の選び方
目次
1. はじめに
大学受験において英語の語彙力は、リーディング、文法、英作文など多方面で不可欠な要素です。しかし、志望校によって必要な語彙レベルは大きく異なります。本記事では、受験生の志望校レベルに合わせた代表的な英語単語帳を徹底比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、口コミを解説。あなたに最適な単語帳選びの参考にしてください。
2. 英単語ターゲット1900
『ターゲット1900』は、1900語の厳選単語を頻出度に基づいて配列した定番単語帳です。全体は3部構成となり、Part1は共通テストレベル、Part2はMARCH下位~国公立中堅、Part3は早慶や旧帝大向けに設定されており、受験レベルに合わせた段階的な学習が可能です。
本教材は、1900語が過去の入試データに基づいて頻出順に配置され、一語一義のシンプルな記述方式により、必要な語彙を効率的に暗記することが可能です。各単語には入試で実際に使用された例文が付され、単語の意味だけでなく文脈での使い方や派生語も自然と学べる点が受験英語の基礎固めに直結します。さらに、Partごとにレベル分けされているため、自分の目指す受験校に合わせた学習プランが立てやすく、限られた学習時間でも効率よく得点源となる語彙力を養うことができます。
一方で、『ターゲット1900』は、十分な基礎単語が定着していない場合、添えられた例文の難解さから内容が理解しづらい可能性があります。また、一語一義の方式は効率的ですが、単語が持つ複数の意味や微妙な語感を柔軟に捉えるには限界があり、他の教材との補強が求められる点が課題です。
受験生の中では、MARCHレベル以下の受験生にとっては「これだけで十分」と評価される一方、早慶や難関大を目指す場合は、後により高度な単語帳との併用が望ましいとの声もあります。全体として、入試頻出語彙を効率よく網羅し、受験英語の基礎固めに非常に有効な教材として評価されています。
3. システム英単語
『システム英単語』は、約1900語を収録し、学年問わず幅広い受験生に対応できるバランスの良い単語帳です。特に偏差値60程度までの大学受験において、効率的に必要な語彙力を身につけることができる教材です。
本教材は、単語が頻出順に並べられており、最も重要な単語から効率的に学習が進められる点が大きな魅力です。各単語には短いミニフレーズが添えられており、実際の文章中での使われ方が明示されるため、英作文や文法問題にも応用しやすいです。シンプルな構成で分かりやすく、多くの受験生に定番として支持されている点も安心感につながっています。
一方で、英検準2級以上の語彙力が前提となっているため、基礎単語が十分でない受験生には難しく感じられることがあります。また、ミニフレーズ形式に依存するため、単語単体の意味が瞬時に思い出しにくい場合があり、熟語やイディオムの補完が別途必要となる場合もあります。
多くの受験生から「全受験生におすすめ」として高い支持を受け、偏差値60前後の受験生にとっては、この1冊で十分に戦えると評価されています。
4. 速読英単語(必修編・上級編)
『速読英単語』は、文章を読みながら単語を覚える形式の教材で、必修編は約1900語(関連語含む約3100語)を収録し、センター試験から難関私大まで幅広いレベルに対応しています。早稲田・慶應など最難関私立以外の大学をカバーできるため、実戦的な語彙力の向上が期待できます。
本教材の大きな魅力は、長文中に配置された単語により、読解力と並行して語彙が自然に定着する点です。7段階に分かれたSTAGEごとの難易度設定により、自分の実力に合わせたペースで学習を進められるほか、音読やCDの併用で正しい発音とリスニング力も鍛えられます。物語調の英文形式は、暗記の負担を軽減しながらも学習の継続性を高める工夫がなされており、総合的な英語力の向上に非常に効果的です。
ただし、文脈依存型の学習方法は、短期間で単語のみを丸暗記するには向かず、入試直前の詰め込み学習には不向きです。また、例文が簡潔なため、詳細な語法の理解や複数意味の把握には別教材との併用が必要となる場合があり、全体的な学習時間が長くなる点が課題です。
「文章を読みながら覚えるので記憶に定着しやすい」「CDでの学習が発音とリスニングの向上に効果的」といった評価があり、じっくりと総合的な英語力を伸ばしたい受験生に支持されています。
5. キクタンシリーズ
『キクタン』は、音声を活用して「聞いて覚える」方式の単語帳で、大学受験向けとしてBasic(約4000語レベル)は共通テスト~中堅私大、Advanced(約6000語レベル)は早慶・GMARCH・難関国公立に対応しており、さらに超上級向けの『キクタンSuper 12000』も用意されています。
この教材は、音声に合わせた発音と反復学習により、単語をリズムやメロディとともに記憶できるため、従来の暗記法に飽きた受験生に新たな学習体験を提供します。専用アプリと連動して通学中や隙間時間に学習でき、視覚と聴覚の両面から効率的に知識が補強される点が高く評価されています。また、計画的な学習プログラムにより継続しやすく、受験生の学習意欲を維持しながら着実に語彙力を伸ばすことが可能です。
しかし、音声環境が必須なため、適切な再生機器や静かな学習環境が必要となり、整っていない場合は効果が低下する恐れがあります。また、BasicとAdvancedに分冊されているため、複数冊の管理が求められ、シンプルな解説ゆえに語源や多義語の詳細な説明が不足している点も、ユーザーによってはデメリットと感じられることがあります。
「音楽に合わせて覚えられるので楽しく続けられる」という意見が多く、耳学習派に非常に効果的と評価される一方、聞くだけでは不安を感じ、書いて補強する人もいるため、学習スタイルに合わせた工夫が必要です。
6. DUO 3.0
『DUO 3.0』は、約560本の英文例文に単語と熟語、構文が凝縮され、見出し単語は約2570語、さらに関連語や派生語も網羅することで、全体として9000語レベルの語彙力を目指すことができる教材です。対応レベルは偏差値58~65、英検準1級、TOEIC600~780点相当の上級者向けです。
この教材の大きな魅力は、560本の例文を通して単語、熟語、構文をストーリー性豊かに学習できる点にあります。例文からコロケーションや文脈が自然に把握でき、記憶した知識を実践的な読解や会話、ライティングに応用しやすくなっています。一冊で単語と熟語が網羅され、情報量も多いため、効率的に幅広い語彙力の向上が期待できる点が評価されています。
例文の配置が必ずしも頻出順や易→難の順になっておらず、途中で挫折すると重要単語が抜け落ちるリスクがあります。また、例文自体の難易度が高く、十分な中学英文法の基礎がないと理解が難しいため、情報量が多い分、消化に時間がかかるという点が課題です。
難関大合格者や上級受験生からは「DUO 3.0を使って語彙力が飛躍的に向上した」という評価がある一方、全体を通じた継続が難しく、途中で挫折するという声も見受けられます。使いこなすためには十分な基礎力と根気が必要です。
7. 鉄壁(東大英単語熟語 鉄壁)
『鉄壁』は、東大受験指導塾「鉄緑会」が制作した教材で、共通テストから国公立二次、さらに東大・京大など超難関大向けの語彙を、約3000語(見出し語約1900語+多数の派生語・熟語)でカバーします。難易度は、共通テストレベル、国公立2次レベル、難関大レベルと段階的に設定されています。
『鉄壁』の最大の魅力は、1単語あたりの情報量の豊富さにあります。語源、例文、派生語、類義語、さらには熟語まで詳細に解説されており、単語の背景や使い方、語形成の法則まで深く学習できます。この体系的な情報は、難解な単語が出た際に推測しやすい知識ネットワークを形成し、超難関大で求められる語彙力をしっかりと養う手助けとなります。
一方、全704ページにわたる情報量ゆえに、完遂するには非常に多大な時間と労力が必要となり、精神的な負担が大きい点が指摘されています。また、共通テスト~中堅私大志望の受験生にはオーバースペックとなる可能性があり、価格や付属音声CDの別売りといったコスト面の課題も存在します。
難関大合格者からは「鉄壁で語彙力が完璧になった」と高い評価を受ける一方、情報量の多さから途中で挫折する受験生もおり、使いこなすには根気と計画性が必要との声が寄せられています。超難関大志望者向けとして、徹底した語彙網羅を求める人におすすめです。
8. まとめとおすすめの選び方
英単語帳は、大学受験全体の英語力向上の基盤となる重要教材です。
【受験レベルで選ぶなら】
・MARCH以下の場合は、『ターゲット1900』や『システム英単語』、『速読英単語(必修編)』、『キクタンBasic/Advanced』など、基本単語帳を徹底的にマスターすることが最優先。
・早慶・難関国公立を目指す場合は、基本単語帳に加え、『速読英単語上級編』、『DUO 3.0』、『鉄壁』などで語彙を徹底補強する。
【学習スタイルで選ぶなら】
・単語リスト形式で集中して覚えるのが得意な人は『ターゲット1900』や『システム英単語』。
・文章中で覚え、読解力も同時に鍛えたいなら『速読英単語』。
・耳で覚えるのが自分に合うなら『キクタン』。
・単語と熟語、構文をまとめて学びたい上級者は『DUO 3.0』。
・徹底的に語彙力を固めたい場合は『鉄壁』。
最終的には、どの教材も「継続して覚え切る」ことが鍵です。自分の志望校レベルや学習スタイルに合わせ、無理のない計画で何度も復習しながら、着実に語彙力を伸ばしていきましょう。
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