なぜ、中学受験算数は個別指導が必要なの？

「大手学習塾に通っているのに、個別指導は必要なの？」という質問を受けることがあります。答えは「必要！」です。まずは、その必要性について記します。

中学受験の大手学習塾での集団授業は、「わかる」状態にすることが目的であり、「できる」状態にすることを目的とはしていないことが多いです。「できる」状態にする作業は、宿題で行われることであり、「できる」状態となっていないということは、宿題演習によって得られる状態であるということが、大手学習塾での認識となっています。10名を超えるような集団授業ですから、当然といえば当然なのでしょうが…。算数という教科の性質上、特に自分で「できる」状態であるかは、判断が非常にしにくいため、算数の個別指導は必要になることが多いです。

「わかる」→大手学習塾での集団授業
「できる」→大手学習塾での宿題（個別指導）

このようなイメージとなりますね。

中学受験の大手学習塾は、個別指導塾を別に運営・提携しているため、授業中に理解が出来ていなければ、別に運営・提携している個別指導塾に誘導すれば構わないと考えている場合がございます。これは、マッチポンプですね。そんな塾はないと思いたいところですが、授業外で質問対応がないという状況であれば、そういう意図はあるかもしれません。

次は、算数を家庭で学習することの大変さから生まれる個別指導の必要性について記させて頂きます。

個人差はありますが、中学受験を目指し学習に取り組んでいるお子様の半分以上は、まだ精神的に幼いことが多いです。

眼を放すと「マンガやゲームを始めてしまう」なんていうお子様もとても多いようです。とにかく大人の眼が常にないと…と心配なさるご家庭はとても多いです。そのような状況を打開する一手として、個別指導を利用し、大人の管理下に置く時間を増やす方法があります。

「この算数の問題は出来る！」といっても実際は、答えや式を覚えてしまっているだけで、数字違いや言い回しの異なる問題では、得点に繋げることが出来ないなんてことはよくある話です。本質をしっかり理解しているかは、大人の目線で、確認をしてあげることが必要です。そうなったときに、個別指導という選択肢が出てきます。

中学受験で学習する算数というものは、大学受験で出題されるレベルのものなども含まれており、小学生一人で家庭学習するには、無理が生じてしまいます。そのため、家庭での学習を行うためには、お父様やお母様のご協力が基本的には、必要となってしまう。しかしながら、近年では共働きも珍しくなく、お父様やお母様の方でこのような負担は、個別指導によって軽減して頂くことが非常に多いです。この場合は、算数のみならず、他の強化も必要となることが多いですが、最優先となる科目は算数です。

中学受験における算数は非常に負担が大きいです。
※詳細はこちらをご覧ください。
上記、リンクには算数が中学入試においてどれだけ重要なものなのかについて記しておりますが、それに加え定着にも非常に時間を要する教科となります。そのため、時間の確保という意味でも算数の個別指導は、第一志望の合格に直結します。

入試で最も差の出る中学受験の算数において、苦手分野の精査と志望校の出題傾向と対策に関しては、確実にプロの目が必要となります。大手学習塾にある情報は在籍生のデータのみです。それは、一人ひとりのために公開をしたり、情報を踏まえた提案をしたりなどはしません。そもそも、大手学習塾の先生はそんな情報を知らないし、一人ひとりに対応する時間もないです。そのため、プロの個別指導の講師を利用することによって、そのお子様に合った受験パータンや傾向に合った学習プランを手に入れています。私も、個別指導を担当させて頂いている中で、ここに対する期待は非常に大きく感じています。