【予習シリーズ5年上 第13回】社会「近畿地方」攻略ガイド

2026年5月10日

【予習シリーズ5年上 第13回】社会「近畿地方」攻略ガイド【進塾】

【予習シリーズ5年上 第13回】社会「近畿地方」攻略ガイド

〜阪神工業地帯の発展の理由と、歴史が生んだ伝統的工芸品を極める〜

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1. はじめに:近畿地方の学習における「地形より産業と歴史」の法則

予習シリーズ5年生上巻の第13回社会では、「近畿地方」について学習します。これまでに学んだ九州地方や中国・四国地方では、山脈や平野、川の名前といった「地形」を覚えることが学習の中心でした。しかし、近畿地方に入るとその傾向は一変します。近畿地方は、古くから日本の都(京都・平城京など)が置かれ、長く政治や文化の中心として栄えてきたため、地形よりも「歴史的背景に紐づいた産業や文化遺産」がテストで頻繁に問われるのが最大の特徴です。

そのため、学習の軸は大きく2つに絞られます。1つ目は「阪神工業地帯の特徴と、それを構成するそれぞれの工業都市が何を生産しているのかを完全に紐づけること」。2つ目は「特産物や水産物、伝統的工芸品を、その土地の気候や歴史的背景とセットで理解すること」です。この単元を深く理解しておくことは、5年生下巻から始まる「歴史分野」への非常に強力な土台作りにもなります。単なる用語の丸暗記に留まらず、「なぜそこでその産業が発展したのか?」という理由の奥深くまで潜り込んでいきましょう。

2. 空港の建設理由と貿易グラフの見分け方

テキストの冒頭で紹介されている交通網、特に「空港」に関する知識は、入試の資料読み取り問題(帯グラフなど)で確実に得点源にしたいポイントです。

関西国際空港が「海の上」に造られた理由

近畿地方の空の玄関口である関西国際空港(大阪府)は、人工島を建設して海の上に造られた海上空港です。なぜわざわざ莫大な費用をかけて海の上に造ったのでしょうか?それは、元々利用されていた大阪国際空港(伊丹空港)が住宅地の密集する内陸部にあり、飛行機の離着陸に伴う「騒音問題」が深刻化していたためです。海の上であれば、24時間いつでも離着陸が可能になり、騒音の被害も最小限に抑えることができます。この「騒音問題の解決のため」という建設理由は、記述問題で頻繁に狙われるため、確実に書けるようにしておきましょう。

貿易港(神戸港と関西国際空港)のグラフ判別法

💡 輸入品目グラフを見分ける決定的な視点

テストでは、名前が伏せられた複数の帯グラフから「関西国際空港」や「神戸港」を選ぶ問題が出題されます。

  • 関西国際空港のグラフ:飛行機で運ぶため、重たい鉄鉱石や石油などは取り扱いません。その代わり、集積回路(IC)や医薬品、科学光学機器などの「軽くて高価なもの」の割合が極めて高いのが特徴です。(※成田国際空港との違いは、成田は金の輸入が多い点で見分けます)。
  • 神戸港のグラフ:巨大な船で運ぶため、自動車などの「重厚長大」な品目が多くなります。また、同じく日本を代表する貿易港である横浜港と区別するための裏技的知識として、「神戸港の輸入品目にはタバコがほとんどない」というポイントを知っておくと、瞬時にグラフを特定することが可能です。

3. 地形・気候と密接に結びついた農林水産業(果樹・真珠・吉野杉)

近畿地方は、北部(日本海側)、中部(瀬戸内海沿岸)、南部(太平洋側)で気候が大きく異なります。この自然環境の違いが、特産物の決定的な違いを生み出しています。

果樹栽培のメッカ:和歌山県の「みかん・梅・かき」

農業分野で絶対的な出題頻度を誇るのが和歌山県です。和歌山県には紀伊山地が広がっており、水はけの良い急な斜面が多く存在します。さらに、太平洋を流れる暖流(黒潮)の影響で年間を通じて温暖であり、かつ降水量も多いという気候条件が揃っているため、果樹栽培に極めて適しています。
みかん、梅(うめ)、かきの3つは、セットで和歌山県の名産として記憶してください。特にみかんは愛媛県と生産量トップを激しく争っているため、「最近の統計ではどちらが1位なのか?」という年ごとの順位の変動をグラフから読み取る注意力も求められます。

降水量が少ない気候を活かす:兵庫県(淡路島)

兵庫県の淡路島(あわじしま)は、温暖で降水量が少ない瀬戸内海の気候をフルに活かし、たまねぎの生産が非常に盛んです。「たまねぎ=北海道・佐賀県・兵庫県(淡路島)」という全国トップ3の産地として、必ず押さえておきましょう。雨が少ない地域だからこそ、乾燥を好むたまねぎが立派に育つという自然の理にかなった農業が行われています。

地形の名前とセットで覚える:林業と水産業の要

林業と水産業は、単に県名を覚えるだけでなく、「どの山で?」「どの半島で?」という具体的な地形の名前と結びつけることが重要です。

  • 林業(吉野杉):奈良県を中心とする紀伊山地は降水量が非常に多く、古くからスギやヒノキの美林として知られています。特に吉野杉(よしのすぎ)は、建築資材として重宝され、日本三大美林の一つとして頻出の用語です。
  • 水産業(真珠の養殖):三重県の志摩(しま)半島にある英虞湾(あごわん)は、海岸線が複雑に入り組んだリアス海岸になっています。波が非常に穏やかで、山から流れ込む栄養分によってプランクトンが豊富なため、アコヤ貝が流されにくく、真珠(しんじゅ)の養殖が極めて盛んです。「リアス海岸・志摩半島・英虞湾・真珠」の4点セットは、入試問題でも鉄板の組み合わせとして出題されます。

4. 阪神工業地帯の特徴と、中小工場が支える日本の技術

近畿地方の産業の要である「阪神工業地帯」。工業に関するグラフの読み取り問題や、都市名の穴埋め問題で必ず出題されるため、単なる都市名の暗記ではなく、その歴史的背景までしっかりと理解しておきましょう。

なぜ「中小工場」が多く、「金属」の割合が高いのか?

阪神工業地帯の最大の特徴は、広大な土地を持つ巨大な工場ばかりではなく、住宅地と隣り合うような中小工場(従業員数の少ない工場)が密集していることです。かつては「東洋のマンチェスター」と呼ばれるほど繊維工業が盛んでしたが、時代とともに金属工業や機械工業へとシフトしていきました。
現在でも、東大阪市周辺などには、大企業の下請けとして高度な技術を持つ小さな工場(特殊なネジを作る工場や、人工衛星の部品、新幹線の先端部分を作るメッキ工場など)が数多く存在しており、日本のモノづくりを根底から支えています。

工業生産額の割合を示す円グラフの読み取りでは、中京工業地帯(機械が圧倒的)や京葉工業地域(化学が圧倒的)と異なり、「金属工業(約15〜20%)」の割合が他より少し高めに出る点に着目すると、グラフ問題で即座に阪神工業地帯を見分けることができます。

テストで狙われる工業都市の完全マスターリスト

以下の都市名と産業の組み合わせは、地図上の位置とともに確実に暗記してください。ここを正確に覚えるだけで、社会の点数が大きく底上げされます。

💡 阪神工業地帯の主要都市と産業

  • 神戸市(兵庫県):水深が深く波が穏やかな天然の良港であることを活かし、古くから造船業が発展しました。
  • 門真市(かどまし・大阪府):大阪府の内陸部に位置し、パナソニックなどの巨大企業を中心とした電気機器の生産が盛んです。
  • 堺市(大阪府):大阪湾の沿岸部を大規模に埋め立てて作られた工業地帯で、石油化学のコンビナートが広がっています。
  • 泉大津市・泉佐野市(大阪府):古くからの伝統を受け継ぐ繊維工業(毛布やタオルの生産など)が盛んです。
  • 四日市市(三重県):阪神工業地帯の東の端に位置し、巨大な石油化学コンビナートが稼働しています。(※過去に大気汚染による「四日市ぜんそく」という公害が起きた悲しい歴史も、公害問題の単元と絡めて必ず問われます)。

5. 都が存在した歴史が生んだ「伝統的工芸品」と文化遺産

近畿地方は歴史が極めて古いため、伝統的工芸品や文化遺産に関する出題のバリエーションが他地方よりも圧倒的に豊富です。歴史の学習(5年下巻)が始まる前に、地理の段階でこれらを完璧に把握しておくと、後々の学習が非常に楽になります。

京都・滋賀が誇る美しき伝統的工芸品

京都にはかつて都(平安京)があり、貴族や天皇が住んでいたため、彼らの生活を彩る華やかで高度な技術を要する工芸品が発達しました。絹織物である西陣織(にしじんおり)、丹後ちりめん(たんごちりめん)、鮮やかな染物である京友禅(きょうゆうぜん)、美しい焼き物である清水焼(きよみずやき)の4つはマストで暗記しましょう。
また、お隣の滋賀県には、店先によく置かれているタヌキの置物などで有名な信楽焼(しがらきやき)があり、こちらは土の素朴な味わいが特徴で、清水焼よりも出題頻度が高い傾向にあります。

近畿地方の水がめ「琵琶湖」と世界遺産

滋賀県の面積の約6分の1を占める日本最大の湖である琵琶湖(びわこ)は、近畿地方の約1400万人もの人々の生活用水や工業用水をまかなう「近畿の水がめ」としての役割を果たしています。淀川を通じて大阪湾へと流れ込むこの水系は、地図上で確実になぞれるようにしておきましょう。
さらに、近畿地方には京都の寺社仏閣、奈良の平城京跡、兵庫県の姫路城(白鷺城)をはじめとする「世界文化遺産」が多数存在します。テキスト内に掲載されている世界遺産の一覧と写真は、何度でも目を通し、視覚的に記憶に焼き付けておくことが大切です。

6. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)

近畿地方の学習は、単純な地形の丸暗記よりも、「各都市の工業」や「特産物」と「その場所の気候・歴史」の結びつきを理解することに時間を投資しましょう。特に阪神工業地帯の「堺=石油化学」「門真=電気機器」といった組み合わせや、志摩半島の「リアス海岸と真珠の養殖」、そして関西国際空港の「騒音問題という背景」は、知っていれば一瞬で答えられる強力な得点源になります。白地図に自分の手で直接書き込みをしながら、ただの点と点の知識を線でつなぎ、確実な知識体系としてインプットしていきましょう。

📺 動画インデックス:第13回 社会の解説へ直行

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第13回 近畿地方の農水産業・阪神工業地帯 ▶ 再生開始

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