2026年10月7日
【予習シリーズ4年上 第1・2回】物語・小説(1)(2)
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目次
1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力
予習シリーズ4年上の第1回・第2回は、国語の学習が本格的に始まる2回です。どちらも「物語・小説」が読解のテーマで、あわせて第1回は「日本語の文字・五十音図」、第2回は「仮名遣い」という知識分野を学びます。物語文では場面分けが共通のテーマになっており、ここでの練習が、この先1年以上続く読解の土台になります。
【本記事を読むメリット】
この記事を読むことで、場面分けの具体的な基準、答え合わせで「何行目に書いてあるか」だけで納得してしまうことの危険性、記述問題で手が止まったときの「箇条書き→ツッコミ」という書き方、そして比喩の言い換えや心情記述のコツが分かります。知識分野については、どこまで深く取り組めばよいかの目安も押さえられます。
2. 第1回:物語・小説(1) 日本語の文字・五十音図
第1回は、物語文の最初の単元です。学習のテーマは「場面」。そのうえで、4年生の国語全体の進め方に関わる大事な考え方が、この回の解説では語られています。
場面分け:時間と場所の「ワープ」で区切る
物語文では、設問になっていなくても、読んだあとに「どこに何が書いてあったか」を把握するために場面分けが重要です。問いがあるかないかにかかわらず、自分なりにメモをしたり、印をつけたりしておくとよいでしょう。
分け方の基本は、時間と場所の大きな移り変わりです。分かりにくいときは、ドラマやアニメを思い浮かべてください。場所や時間が急にワープする場面転換がありますよね。たとえば、ドラえもんでのび太の部屋から突然学校に場面が移る、あれが場面分けです。
🎬 場面分けの優先順位
まずは「時間」と「場所」の変化で分けられることが絶対条件です。慣れてきたら、場所や時間が変わらなくても、登場人物の入れ替わりや、大きな感情の変化(同じ空間・同じ時間でも、いきなり怒り出すなど)で場面が変わる、という見方もできるようになると理想的です。
学習指針:「解くこと」より「読むこと」を重視する
前期の最初の回にあたる第1回では、今後の学習指針として「解くよりも、読むことを重視する」ことが挙げられています。そのほうが、結果的に成績が伸び、安定するという考え方です。
- 答え合わせで「何行目に書いてある」だけで納得しない:大事なのは、なぜ自分はその行に注目できなかったのかを考えることです。「そこに書いてあるならそうでしょう」で終わらせると、次の問題でも同じ失敗をします。
- 傍線部の前後だけを見る癖をつけない:4年生程度の問題では、根拠が傍線部の近くにあることがほとんどです。そのため、本文を読まずに傍線部の前後だけを見て解けてしまう子がいます。しかしその癖がついたまま6年生になり、過去問や本格的な模試に入ると、偏差値が大きく下がることがあります。小4の国語の成績がよくても、本当の国語力があるかは分からないため、普段から気をつけておく必要があります。
- 読めているかの基準は「大まかな粗筋が言えるか」:読み終えたあと、雑でかまわないので内容を言えるかどうかを確認します。「うさぎと亀の話なら、うさぎと亀が競争して亀が勝った話」くらいで十分です。頭の中で内容を思い浮かべる作業を積み重ねるうちに、慣れて、もっと複雑なこともできるようになります。
国語は家庭学習を子ども1人で続けるのが難しい教科です。勉強は基本的に嫌なものなので、協力してくれる大人がいることが望ましいといえます。
基本問題:うさぎとハリネズミの話と、記述の考え方
基本問題の文章は、うさぎが作った花飾りをハリネズミに否定されて悲しくなる話です。その程度の把握で十分です。欲を言えば、最終的には「最初はこういう場面、次はこういう場面」と整理できるようになることを目指します。旧版では、主人公は動物であること、裏テーマが「相手への思いやり」であることを指摘していました。
記述問題(問6の2)は、うさぎが悲しくなっている理由を答えるものです。ここでのポイントは、「悲しい出来事があったからだ」と意識して探すことです。なんとなく探すのと、明確な理由を持って探すのとでは、解く速さにも差が出ます。
✍️ 手が止まったら「箇条書き→ツッコミ」
頭では思いついているのに、日本語にできなくて書けない子は多いものです。その場合は箇条書きで構いません。最初は「ハリネズミに馬鹿にされたから」だけでもよいので、そこに「何を馬鹿にされたのか」「なぜ悲しいのか」と自分でツッコミを入れながら足していきます。本文中の言葉(花飾り、ハリネズミなど)を借りれば、自然に書き足せます。
たとえば今回なら、きちんと書こうとすると「自慢の花飾りを、ハリネズミは褒めてくれると思っていたのに、似合わないと否定されたから」というところまで必要です。否定されただけでは理由として足りません。悲しくなるのは期待していたからです。このような期待の部分も、ツッコミで足していきます。
字数制限は、今は気にしすぎなくてよい
学習の段階では、字数はあまり気にしなくてかまいません。極端に長すぎる、短すぎるのは困りますが、多少長くなるのは大目に見てよいでしょう。上の例も、きちんと書くと25字を超えてしまいます。字数制限を厳しく課す学校ばかりを受験するのであれば、収める訓練は大切です。ただ、小4の今は、まず必要な要素を書けるようになることを優先しましょう。5年生の前期あたりで志望校のタイプが見えてくるので、そこで切り替えれば間に合います。
発展問題:「ママが大人を卒業する」話
発展問題の文章は、誕生日の日に母親が突然「大人を卒業する」と言い出し、子どもたちが大人として生きていかなければならなくなる、という内容です。旧版では、読んでいてもわかりにくい文章であること、名前がカタカナで余計に分かりにくいことを指摘しています。そのような場合は、簡単でよいので文章を図解してみると、意外と分かるようになります。テーマは「子どもの自立」で、国語でよく出るものなので、覚えておきましょう。
記述問題(問6の3)は、「ママが大人を卒業してから最初にしたことは何か」を問うものです。物語文に特有の問題ではなく、単に事実を探すだけですが、どこに何が書いてあったかにすぐたどり着けるかが勝負になります。場面分けのメモが生きる設問です。書き方は先ほどと同じで、短くてもよいのでまず書き出し、ツッコミを入れて足していきます。ただし、足すのは本文中の言葉を借りてが原則で、勝手に付け加えてはいけません。旧版が述べるとおり、40字の記述はこの時期には厳しいかもしれませんが、そのときも箇条書きから始めましょう。
知識:日本語の文字・五十音図
学校でも習う内容なので、念入りに学習しても仕方がない分野です。基本問題を解いて、問題がなければそれで十分です。旧版では、濁音・半濁音・拗音は間違えやすいので注意が必要だと述べています。
入試に出るかどうかは、学校によります。絶対に出ないとはいえませんが、出す学校は出します。志望校が決まっているなら、過去問を見て、出ていなければ無視してかまいません。ただし、組分けテストや週テストで高得点を取りたいなら、問題が解けるようにしておく必要があります。
3. 第2回:物語・小説(2) 仮名遣い
第2回も物語文で、テーマは第1回と同じ「場面」です。新しい話ではなく、前回の復習と深掘りに近い内容です。
場面分けの復習:空気が変わるとき
基本は前回と同じく、場所や時間が大きく変わるところで分けます。慣れてきたら、場所と時間が変わらなくても登場人物の入れ替わりで空気が変わる点に注目しましょう。同じ教室、同じ時間でも、先生が入ってくる前と後では空気が変わりますよね。また、教室で先生がいきなり怒り出すような大きな感情の変化も、場面を分ける目安になります。
基本問題:比喩を言い換える問題と、語彙力の鍛え方
基本問題は、将来の夢について作文の宿題を出された主人公が、友達との会話をきっかけに、作家になりたいと思うようになる話です。旧版では、将来について悩む子どもを描いた文章はよく出題されること、問一の場面分けは「時間」と「場所」の大きな移り変わりが基本であることを挙げています。分かりにくいときは、アニメやドラマの映像の切り替わりをイメージするとよいでしょう。
この回の特徴的な設問は、「甘くなくて、思いっきり酸っぱくて苦かった」という比喩が、アメリカでの生活はどういうことかを表している、という言い換えの問題です。比喩を言い換える問題には語彙力が必要です。頭の中がふわふわするときは、まずマイナス寄りの比喩なのか、プラス寄りの比喩なのかを考えると、とっかかりになります。今回はマイナス寄りなので、「きつい」「苦しい」といった言葉が思い浮かぶはずです。ただし、「きつい」という言葉を解答にそのまま書いてよいかは難しいので、ダメな場合に備えて別の言葉を考える習慣も必要です。
旧版では、「きょとん」のような表現から心情を推察する設問は多く出題されるので、こうした表現に出会ったら、設問に関係があるかないかにかかわらず調べる習慣をつけるとよい、と紹介していました。
📚 語彙力を増やすには
進塾では、語彙を増やすのに有効なのは読書量と、大人との会話だと考えています。「読書量と国語の成績は関係ない」という意見もありますが、それは大学受験の話であることが多く、小学生では読書量に左右されると考えています。もちろん、成績がよいからといって読書量が多いとは限りません。ただ、国語の成績がかなり厳しいのに読書量はとても多い、という子には会ったことがありません。(進塾講師の見解)
発展問題:心情記述の型「きっかけ」と「気持ち」
発展問題の文章は、曲がったことが大嫌いなクラスメートが、やんちゃな男の子ともめる学校の話です。旧版も指摘するとおり、学校でありがちな出来事がテーマなので、理解に苦しむことはあまりありません。特にはっきりしたテーマはないので、設問を中心に学習していけばよいでしょう。
この回の記述は、典型的な心情記述です。解答は「出来事(きっかけ)」→「気持ちの言葉」の順番で組み立てます。ただ、いきなり書こうとしても手が出ないので、考えるのは気持ちの言葉からです。「恥ずかしい」「照れている」などの言葉が出てきたら、それに対して「なんで?」と考えれば、きっかけも見つかります。長文記述になるので、まず箇条書きにするのがお勧めです。
- 「うなずいた理由」の問題:少なくとも、きっかけと、そこで生じた気持ちの変化(判断)の2つを書きます。ここでいう気持ちとは、悲しい・嬉しいといった短い言葉だけではなく、判断や解釈も含む「長い気持ち」です。「大切なものだと思っていたから」のような本文の根拠は、すぐに見つかるでしょう。それだけで字数が埋まらなければ、きっかけも探しましょう。
- 「顔を真っ赤にしていた」の問題:顔が真っ赤になる気持ちは、激しく怒っているか、恥ずかしいか、照れているかのどれかに限られます。前後の流れから、プラスかマイナスかを判断します。今回は、褒められる場面が引き金なので、怒りではなく「恥ずかしい」「照れている」と考えるのが自然です。きっかけは「褒められた」ことです。それで字数が足りなければ、本文のほかの描写も根拠に足します。
答え合わせでは、「何行目に書いてあったか」で終わらせず、なぜその行にたどり着けなかったのかを反省してください。メモを取れば解決するのか、読み方を変える必要があるのかは、人によって違います。
知識:仮名遣い
これも学校で習う内容です。大切なのは、中途半端にやるくらいなら手を出さないことです。大人でもそうですが、下手に手を出すと「どっちだったかな」と混乱して、もともとできていたことまで怪しくなります。やるのであれば、隅から隅までしっかり読み、納得しながら取り組むべきです。やる気がないなら、設問を解いて、間違えたものだけチェックして終わりで十分です。
旧版では、理屈をゼロから覚える必要はなく、「自然と身についている」ことが大事だと述べています。苦手なら何度も目に触れる機会を増やして語感を養うほうが近道です。
4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)
第1・2回は、物語文の「場面分け」を軸に、読むこと・書くことの基本姿勢を身につける2回です。共通するのは、答え合わせで「何行目に書いてあるか」だけで納得せず、なぜそこにたどり着けなかったかを考えること。そして、記述では手が止まったら箇条書きから始め、ツッコミを入れて足していくことです。知識分野(五十音図・仮名遣い)は、問題が解ければ十分で、中途半端に深追いしないのが得策です。
📺 動画インデックス:各回の解説へ直行
以下の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、それぞれの回の国語の解説が始まる秒数から直接再生されます。お子様の復習や、家庭学習での親御様の確認にぜひご活用ください。
| 学習回 | 主なテーマ | 解説を再生する |
|---|---|---|
| 第1回 | 物語・小説(1)/日本語の文字・五十音図 | ▶ 再生開始 (7:05〜) |
| 第2回 | 物語・小説(2)/仮名遣い | ▶ 再生開始 (9:52〜) |
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