2023年1月4日
単純化された宿題演習は成績が上がらない
大手集団塾なんかに通いながら中学受験の学習に取り組んでいる受験生のみなさんは、与えられた宿題をただ解くことが目的になってはいませんか?
ここでいう宿題を解くことが単純作業化されているというものは、【問題を解く】【ノートに解いて○か×をつける】【答えや途中式を写す】これを作業的に行って、満足している宿題の行い方になります。これだけを受験生に指示してしまうと、受験生は小学生ですので当然これで満足してしまいます。しかし、これは基本的には成績の向上は見込めないと思われます。なぜかというと、このような作業は、中学受験をする受験生は当然のように行っているからです。たとえば、高校受験では「みんなが通っているから…」程度の気持ちで塾に通い、高校受験を行う受験生も一定数おりますが、中学受験を行う受験生にそのような生徒はほとんどいません。その程度の覚悟であれば、そもそも中学受験をしないという選択肢を選ぶ小学生の方が圧倒的に多いでしょう。言ってしまえば、これは中学受験をするにあたって当然することという話になります。勉強で順位(偏差値)を上げるということは、マラソンで前を走る人を追い抜くということと同じです、皆と同じペースで走っていてはいつまでも同じ順位(偏差値)となります。他の受験生より一歩リードした学習を意識するようにしましょう。
では、どのように宿題を取り組むべきかについてです。
分からない問題は必ず先生に質問する。(何度でも質問する)
分からない問題はいくら考えても答えが分かることはありません。また、中学受験の算数の場合ですと、解説をみても塾の先生の解き方と異なっていることもあり、受験生の理解では間違った理解で解決したと勘違いしてしまう場合は非常に多いです。大切なことは、類題で同じように解くことができることで、間違えた問題をなんとなく理解しても意味を成しません。まず、担当の先生に類題でも通用する解法を解説してもらうことを習慣化するようにしましょう。
質問した問題も後日できるか確認する
人間の脳は不完全なもので、一回で記憶できるものではありません。これは大人に限らず、子供も同じです。しかし、子供はそんなことを知りません。先生への質問で理解できたと思ったら、それが出来るようになったと思ってしまいます。しかし、これが大きな勘違いなのです。中学受験の学習は、そんなに簡単なものではありません。大人が六法全書を一通り読んで使いこなせると勘違いしてしまうほどの勘違いです。また、ご家庭でも先生に聞いたのだから出来て当然と考えることも大きな勘違いです。それほど、人間の脳は完璧にできてはいません。まずは、質問して理解できた問題を忘れてはいないか確認する時間を設けましょう。解くことができなかったら、また同じ問題を先生に質問するようにしましょう。
間違った問題リストを作って復習ゲーム
中学受験の勉強はほとんどの受験生にとってはつらいものです。そこで、私のおすすめの学習法の1つになりますが、間違えた問題をリストアップして定期的に何問出来るかゲーム感覚でチャレンジする機会を作れると少しは楽しく学習ができるかもしれません。全部できなかった問題なので、1問でも出来たら「すごい!レベルアップだね!」ととにかく褒めてあげるようにしましょう。受験生が嫌がるようでしたら「分かりそうな問題、1問でも見つけてごらん!」とハードルを下げて取り組ませてあげてもよいでしょう。週に1回このようなゲームを行う場合は、次の週は「前回1問できたから、今回は1問少なくなったね!」なんてお話ししながら、1問できたことに対する達成感を味わわせて上げるとより盛り上がります。
宿題や演習する問題を絞る
このような話をすると、そんなことは理想論で実際はそんな時間がないという話になりがちです。そのお気持ちはとてもよく分かります。近年の大手学習塾の中学受験カリキュラムは、進度がとても早く、その定着のために出題される課題は膨大になりがちです。しかし、全部中途半端にするくらいなら、宿題を絞ってもらう相談をする方が数百倍もよいでしょう。例えば、30題の問題を宿題で解き、全部何となくの理解で済ますのであれば、半分の15題に絞ってもらい、上記のような手順で15題を完璧な状態にしましょう。宿題の絞り方については、先生に相談し偏差値○○や○○中学校の合格を目指したときに必要な問題に絞りたいと相談をするとよりよい宿題の絞り方になるでしょう。
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