2019年5月9日
◇速読力が問われる問題構成
今日は前回コラムの英文法・語法問題編に続いて、大学受験理系英語における英文読解問題の考察とその対策についてお話したいと思います。特色として、やはり理系英語なので、専門用語(=Technical Words)が含まれる英文が出題されやすい傾向にあります。ですが、読みにくさはあるものの、その語彙を直接問うような設問は少なく、オーソドックスな4択形式の内容一致問題がほとんどです。つまり、文意をしっかり把握できさえすれば、十分勝負できるといって良いでしょう。ただ、難しいことに、大学受験理系英語の問題構成として、英文法・語法問題やイディオム問題などを含めて、設問数が多い割りには、解答時間が少ないのです。にもかかわらず、英文読解問題の4択形式の設問の中には、英文のタイトルを問う設問もあり、英文の全体的な趣旨をしっかり把握できているかの差がつくポイントになります。これを短時間で行わなければならないとなると、速読力をしっかり鍛えておくことと、内容把握問題の演習を日常的にしておくことが必要となるでしょう。
◇大学受験英語で頻出!厄介なビジュアル解釈問題
次に一般的な英文読解問題ではなく、近年大学受験において、非常にポピュラーな出題方法として、センター試験英語第5問でお馴染みのビジュアル解釈問題が、理系学部の入試問題として頻出といっていいと思います。これに関しては、私自身も慣れていくしかないと現役時代に苦労した出題形式の一つです。というのも、ビジュアル解釈問題特有の英語表現をしっかり押さえた上で、設問に取り組まないと、すべてがパズルの用に崩れて、全問不正解になってしまう危険性があるからなのです。大学受験に理系英語は、前回のコラムで申し上げたとおり、「英語をツールとして扱えるか」が文系英語以上に問われていると思います。なので、TOEIC・やTOEFLといった国際的な英語試験のような設問が出題されています。たとえば、英文法・語法問題の受動態の単元にでてくる、”It was followed.”などの見たことがないと、「ん?」と一度考え込んでしまいかねないような表現がたびたび散見されます。これこそが出題者の狙いなので、いつもよくできた問題だなと感心させられます。なぜなら、速読と理解力を問うている理系英語において、時間のロスは合否に直結する致命的なものになるからです。センター試験対策として、あまり日常的には対策されず、大学受験の追い込み期になってから、初めて見ましたという生徒も多く見られますが、それこそ手遅れになりかねないです。
◇効果的な学習方法
まず、難解な大学受験の理系英語の問題に立ち向かうための前提として基礎の徹底は絶対的に必要なことです。基礎を疎かにして勝ち目などないと思ってください。まず、語彙に関しては最低でも一冊は「この単語帳は完璧です」といえるものを作ってください。英文法・語法問題についても、「参考書を一通りは学習しました」といえる状況が必要です。これは完璧ではなくてもいいです。これこそ、直前期になって穴を埋めていけばよいからです。ですが、最低限の武器すら持たずに、理系英語の英文読解問題に立ち向かうなどできるわけがありません。基礎的な知識を用いて、スマートに英文解釈をすることが理系の学生の方に、求められる英文読解力です。危機感を持って、早めに大学受験の英語学習に触れることを、理系のみなさんにはお勧めしたいです。
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