2026年7月20日
【予習シリーズ5年下 第3・4回】国語攻略ガイド
進塾の四谷大塚の予習シリーズ対策ページにお越し頂きありがとうございます。
進塾では、四谷大塚の予習シリーズに則って学習している受験生を歓迎しております。
進塾と共に合格を目指しましょう!
目次
1. はじめに:この記事を読んで得られるメリットと実戦力
5年生下巻の国語第3回・第4回は、これまでの物語文読解の総仕上げと、多くの受験生が苦手意識を持つ「詩」というジャンルへの入門を扱う2週間です。第3回では、登場人物の性格・人物像の「二面性」を読み取る力と、抽象的な心情表現を具体的に言い換える記述力を、第4回では、情報量が極端に少ない詩という文章形式を、選択肢のヒントを活用しながら読み解く技術を身につけます。
【本記事を読むメリット】
この記事を読み込んでいただくことで、「胸に痛みが残った」というような抽象的な心情表現を、「後悔」「自分を責める気持ち」「後ろめたさ」といった具体的な言葉に変換して記述する力が身につきます。また、詩の読解においては、本文の情報だけで判断しようとせず、先に設問の選択肢を確認してから詩を読むという時間短縮かつ理解を助けるテクニックを習得できます。あわせて、詩の中に登場する対象(若者・木など)を、作者が伝えたい人物像に置き換えて考えるという、限られた手がかりから答えを導き出す思考プロセスも、この記事を通じて身につけていただけます。
2. 【第3回】物語・小説(8)と表現技法③(反語の重要性)
第3回の学習テーマは「性格像・人物像」です。5年生になると、登場人物の性格は単純な一面だけでは説明できなくなってきます。場面の切り取られ方によっては優しい性格に見えたり、おっちょこちょいな性格に見えたりと、実際の人間と同様に、誰しも表の顔と裏の顔、プラスの面とマイナスの面があります。この「二面性」を読み取ることが今回の学習テーマであり、記述で言えば「ほにゃららである一方、ほにゃららだ」「ほにゃららだが、実はほにゃららだ」というような形で二面性を捉えて答えるパターンが多くなります。
基本問題:猫の「クロ」と、過去の後悔を乗り越える決意
基本問題は、猫を拾ってきた中の1匹である「クロ」が痩せていて体が弱そうであることから、主人公が「捨てられるかもしれない」と予想する場面から始まります。そう思った瞬間、過去の良くない思い出(何か助けなければならない場面で自分は何もできなかったという記憶)が脳裏に浮かんでくるというマイナスの描写があります。しかし、クロを見ているうちに、弟や妹に抱くような感情(守ってあげたいという気持ち)が湧いてきて、最終的には「苦労をさせるものか」という決意に至ります。マイナス→きっかけ→プラスという構造が綺麗に流れている文章です。
💡 「胸の痛み」は後悔・自分を責める気持ち・後ろめたさに変換する
「胸の隅の方に言い知れない痛みが残った、その痛みと表現されている気持ちを自分の言葉で説明しなさい」というタイプの記述は難易度が高いですが、ヒントとして、「胸が痛む」という表現は、公式のように「後悔」「自分を責める気持ち」「後ろめたさ」といった心情に置き換えられることを知っておくと、そこから考えを進めやすくなります。
発展問題:精神的成長のテーマと、3人の兵隊への複雑な感情
発展問題のテーマは主人公の精神的成長です。3人の兵隊にどこかへ連れて行ってもらえるということを、最初は単純に「迷惑だな」と思ってしまうという子供の部分から始まりますが、3人の兵隊と触れ合っていくうちに、精神的に少し大人になっていきます。その大人になった部分として描かれるのが、これから死地に向かう兵隊たちに対する「哀れみ」という感情です。この哀れみはマイナスの意味だけではなく、憐憫の情や尊敬の気持ちも含んだ、単純な言葉では表せない複雑な感情として描かれています。子供であれば「悲しい」の一言で済んでしまうところを、悲しい以外の感情も湧いてくるようになった、という成長の描写です。
設問では「出かけていく時と、この場面とでは、3人に対する主人公の気持ちはどう違っていますか」という対比を問う記述が出題されます。出かけていく時は「迷惑だな」という気持ちであったのに対し、この場面ではプラスの感情に転じていることは間違いありません。本文中のヒント(病院で傷病兵が運よくいなかったことにほっとする場面、墓地に3人が気づかないようにという気遣いなど)から考えると手がかりが見つかります。
表現技法③:入試に直結するのは「反語」
この単元自体は入試で直接的に問われることは少ないですが、読解の上で「反語」が理解できることは非常に大切です。「こんなことが許されるのか?」という記述があった場合、解釈上はこれは「許されない」という意味になります。これを字義通りに解釈してしまうと、正反対の意味に取ってしまい、関連する設問をすべて間違えてしまう危険性があります。表現技法③の中で力を入れるべきポイントは、この「反語」だと考えてください。
3. 【第4回】詩と手紙文の約束事(少ない情報から読み解くコツ)
第4回は「詩」の学習です。詩は中学受験において出題する学校が限られており、出す学校は毎年出す一方、出ない学校はほとんど出ないというジャンルです。志望校の過去問を確認し、必要かどうかを見極めるとよいでしょう。傾向としては女子校に多く、しかもそこそこ難易度の高い学校が出題する印象があります。
詩の基礎知識:形式は「口語自由詩・文語自由詩・口語定型詩」の3択で迷わない
詩の基礎知識として、行の数え方(1行・2行)、段落にあたる「連」の数え方(1連・2連)を押さえた上で、詩の種類については、中学受験で出題されるパターンはほぼ決まっており、口語自由詩・文語定型詩・口語定型詩の3点セットを押さえておけば対応できます。定型詩は俳句や短歌として出題されるのが基本で、文語(古文)は小学生が読めるレベルではないため出題される可能性はまずありません。
詩は情報が少ないからこそ、先に選択肢を見る
💡 詩の読解では「先に選択肢を見てから本文を読む」のが有効
詩が難しい最大の理由は、言葉の情報量が圧倒的に少なく、行間をあれこれ自分で想像する必要がある点にあります。読解力というよりも発想力が問われる世界になってしまうこともあります。そこで有効なのが、設問の選択肢(例えば「この詩の内容として正しいものを選べ」のような選択肢)を先に確認してから本文を読むという方法です。他の文章形式ではあまり意味がありませんが、詩に関しては時間の無駄にならず、有効な手法だと言えます。
基本問題:「若者」への願いを推測する思考プロセス
基本問題の詩は、若者たちが交代で地球を守っているというイメージを描いた作品です。設問では「作者はどんな願いを込めてこの詩を書いたと思われますか」というタイプの、ヒントの少ない難しい問いが出題されます。
このタイプの設問のとっかかりは、まず願いというものが「自分がほにゃららしたい」なのか「他人にほにゃららして欲しい」なのか、2つのパターンのどちらに当てはまるかを考えることです。今回の場合は、作者自身が何かをしたいという内容ではなく、詩の中に登場する対象(この場合は若者)に何かをして欲しいという内容だと判断できます。本文中の「交代で地球を守る」という表現がヒントになり、「若者に交代で地球を守ってほしい」、つまり比喩を言い換えて「未来の地球をより良いものにしていってほしい」というような形にまとめると、大きく外れた解答にはなりません。
「木」の詩は、人間に置き換えて選択肢を活用する
もう1つの基本問題の詩は「木」を題材にしたもので、「木は黙っているから好きだ」「木は走ったりしないから好きだ」という内容です。これも本文だけでは判断しづらいため、「この詩に書かれている木を人間に置き換えるとどんな人間のことになりますか」というような選択肢を確認しながら、木という対象が持つプラスのイメージ(自分らしさを失わず生きている人間、得たものを独占せず他人や社会に返していく人間など)を掴んでいくとよいでしょう。
発展問題:精神的な独立を描いた作品と、記述のとっかかり
発展問題には、父親から娘への注意をきっかけに、娘が反発する様子を描いた作品が登場します。この詩には鑑賞文がついている場合があり、鑑賞文がついているケースでは、鑑賞文を読むことで詩の内容も掴みやすくなります(ただし、中学受験で鑑賞文付きの詩が出題されることはあまり多くありません)。
💡 「なぜこの詩の題をつけたのか」は精神的独立の視点で考える
「なぜこのような詩の題をつけたと思いますか」というタイプの記述問題では、まず「誰から独立したのか」を考えるのがとっかかりになります。父親から独立したということは、経済的な独立ではありえないため、精神的な独立であると判断できます。子供の頃は親の言うことを聞くという時期がありますが、そこから離れて自分の論理を話すようになったという、精神的な成長として捉えることで、記述の中心となる核の部分を外さずに書くことができます。
手紙文の約束事:必要な人にとってのみ価値がある単元
手紙文の約束事については、入試に出ることがまったくないわけではありませんが、毎年出るわけでもないため、志望校で必要ない場合は無理に丸暗記する必要はない分野です。学習する場合は、まず例文を見て、実際に自分で手紙を書いてみることが、内容を習得する上で重要になります。
4. まとめ・解説動画(タイムスタンプ付き)
第3回・第4回の国語は、物語文における人物の「二面性」の読み取りと抽象的な心情表現の言い換え、そして詩という情報の少ないジャンルを選択肢のヒントを使って読み解く技術を身につける2週間です。「胸の痛み」のような抽象的な心情表現を後悔や後ろめたさといった具体的な言葉に変換する力、そして詩における「先に選択肢を見る」という時短かつ理解を助けるテクニックは、いずれも今後さまざまな文章で応用できる汎用性の高いスキルです。表現技法③の「反語」の理解も忘れずに押さえておきましょう。
📺 動画インデックス:各回の国語解説へ直行
以下の表の「▶ 再生開始」ボタンをクリックすると、それぞれの回の国語の解説が始まる秒数から直接再生されます。お子様の復習や、家庭学習での親御様の確認にぜひご活用ください。
| 学習回 | 主なテーマ | 解説を再生する |
|---|---|---|
| 第3回 | 物語・小説(8)/表現技法③(反語) | ▶ 再生開始 (11:05〜) |
| 第4回 | 詩/手紙文の約束事 | ▶ 再生開始 (7:31〜) |
※YouTubeアプリまたはブラウザが起動し、指定の時間からご視聴いただけます。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
