2023年入試問題分析~海城中学校編~

2023年2月16日

2023年海城中学校の受験者数・合格者数推移

海城中学校一般入試➀

入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 545 489 481 472
合格者数 160 163 165 167
実質倍率 3.41 3.00 2.92 2.82

海城中学校一般入試➁

入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 1076 1006 957 921
合格者数 304 305 294 290
実質倍率 3.54 3.30 3.26 3.18

2023年海城中学校の入試問題分析

算数<2023年海城中学校>

満点 120
受験者平均 65.3
合格者平均 80.9
  • 大問1:小問集合(計算問題・数の性質・割合・食塩水・回転体)海城中学校志望の受験生であれば、得点源にできる問題構成となっています。 (1)の計算問題は例年と比較すると若干複雑なっています。(2)は約数の個数を求める公式が入っているか否かがポイントとなっています。(5)は内側の回転によってできる立体の体積を出す工夫ができるか否かがポイントとなります。
  • 大問2:数の性質数の性質の問題です。問題内容は一般的な中学受験教材の収録レベルで大半の受験生は得点源にしていた問題と思われます。海城中学校では、約束記号を利用した数の性質の問題や簡単に計算に落とし込みにくい場合の数など抽象的な問題が出題されやすい傾向にありますので、海城中学校を志望される受験生は重点的に対策をしておくとよいでしょう。
  • 大問3:平面図形(面積比)数学でいうチェバの定理やメネラウスの定理を面積比で解くことに慣れている受験生であれば、難なく解くことのできる問題となっています。面積で解くような誘導がかかっていますので、公式として覚えてしまっていたりすると苦戦をしてしまうかもしれません。
  • 大問4:図形の移動(まわりを移動する円)図形の周りを移動する円が通った面積を求める問題です。元の図形は、少し複雑になっており、しっかり図示しなければどのような図形の面積を求めるのかが分からなくなってしまうでしょう。普段から、「どこからどこまで回転移動」「どこからどこまで平行移動」ということを意識しているかで、得点源にできるかが決まるでしょう。
  • 大問5:平面図形(反射)理科の合わせ鏡の問題に似た問題となっています。注目ポイントは、(1)(2)の問題が数字違いであるということです。このような問題構成は、基本的に(1)から手を動かして規則を発見し、(2)以降でその規則を利用して答えを導くという誘導形式です。(1)から「どのように計算しよう?」と考えていると時間がどんどん経過してしまいます。まずは手を動かして、出てきた答えから「なぜ、その数値が出てきたのか?」を考えられるようにしましょう。
  • 大問6:数表こちらの問題も手を動かしながら規則を発見し、(2)意向でその規則を利用して答えを導くような誘導を意識した問題形式となっています。この問題においては、どこで区切りを考えるかを(1)で発見する。(2)では、それを理解できるかの確認。(3)では、それを応用することが出来るかの確認。このような「発見⇒確認⇒応用」というプロセスは、海城中学校の算数の特徴とも言えます。すぐに式に落とし込むことが癖になっている受験生には、少し難儀な入試問題といえます。

国語<2023年海城中学校>

満点 120
受験者平均 73.2
合格者平均 82.7
  • 大問1:物語文例年通りの難易度と形式です。もちろん、どこを基準として考えるかにもよりますが、海城中学志望者目線で考えれば難易度は標準的です。選択肢問題は素直ですから、差がつくとすれば「記述」ということになるかと思います。とはいえ、設問には必ず誘導があり、今回の場合は「いつもの僕にふれて」とあるので、いつもの僕を書くことで「×」という事態は免れます。「いつもの僕と違う」のですから「変化の記述」というところに落とし込めば難しくはありません。そういう意味では、何かを特別に対策必要があるかと言えば特にはありません。選択肢が弱いなら、本郷なり淺野なりなど似たような学校で練習するか、記述ならば大手のテキストならば長文記述の練習問題は小4からあるはずですから、それを一通り練習するかです。
  • 大問2:論説文物語文と同様に例年通りです。論説文の場合は本文にそのまま根拠がありますから物語文と比較すればこちらの方が難易度は低めでしょう。ただ、最後の記述は「本文全体をふまえて」というパターンが多いですから、ここは戸惑うかもしれません。とはいえ、ここでも誘導はあり「発見」という言葉をつかえとあるので、その該当の意味段落を探し当てることで突破口は開けます。もちろん、それは最後の方の段落であり、実はここをまとめれば完成という実はあまり難しくはない設問です。ただ、段落の文章を要約できないと手がでませんから、この学校は論説文に限って言えば「要約練習」をすることは大いに意味があることです。

理科<2023年海城中学校>

満点 80
受験者平均 47.4
合格者平均 50.9
  • 大問1:小問集合あああ
  • 大問2:小問集合あああ
  • 大問3:小問集合あああ
  • 大問4:小問集合あああ

社会<2023年海城中学校>

満点 80
受験者平均 44.5
合格者平均 51.2
  • 大問1:地歴公民総合社会も例年通りの出題形式と難易度です。記述が合否を分けますが(それ以外は特殊なケースを除いて絶対に落としてはいけません)、大事なことは「聞かれたことに答える」ということです。何を答えれば良いのかを明確にして、資料から該当箇所を読み取って言語化し、それを文章としてまとめるというだけです。コツを言うと、一文を長くしないことです。一文一文は短くて良いので、それを適切な接続語で結んでいくことが大事です。というのも、採点する側からしても楽なのです。つまり、わかりやすい方が印象は当然良いわけです。一文が長いと採点する側も大変なのは想像できるかと思います。過去問以外で練習するとすれば武蔵中学が似ているので武蔵中学の問題で解答字数を海城中学に合わせて練習すると良いでしょう。
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