2023年入試問題分析~大宮開成中学校編~

2023年1月23日

2023年大宮開成中学校の受験者数・合格者数推移

大宮開成中学校

男子
入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 1175 1174 840 848
合格者数 679 566 443 313
実質倍率 1.73 2.07 1.89 2.70
女子
入試年度 2023 2022 2021 2020
受験者数 884 927 756 769
合格者数 486 434 404 308
実質倍率 1.81 2.23 1.89 2.49

2023年大宮開成中学校の入試問題分析

算数<2023年大宮開成中学校>

満点 100
受験者平均 -
合格者平均 63
  • 大問1:計算問題計4題の計算問題が出題されています。例年通り、(1)は整数の四則計算。(2)は同類項を纏める工夫の計算。(3)は小数と分数の混ざった四則計算。(4)は□を求める還元算。大問1計算問題は毎年このように構成されています。志望順位の高い受験生はこの計算をよく練習して精度を上げておくとよいでしょう。
  • 大問2:小問集合(文章題)例年通り、文章題の小問が5題出題されています。連比・逆比、ニュートン算、年齢算、過不足算、仕事算と出題は多岐に渡りますが、内容はどれも各単元の必修例題レベルとなっています。満遍なく理解ができていれば、苦戦をする内容ではないでしょう。
  • 大問3:小問集合(図形)例年通り、図形の小問が平面図形の角度、面積、立体図形から3題出題されています。今回の内容は平行線と角度、相似、水量と体積でした。こちらも、毎年満遍なく図形単元から出題はされていますが、難易度は必修例題レベルとなっています。土台を大切に学習することで得点源にできることはまちがいないでしょう。
  • 大問4:割合・比一見、食塩水の濃度の問題のように見えますが、割合・比の問題となります。1つ1つの作業自体はそれほど難しいものではありませんが、文章の整理ができないと何を言っているのか混乱してしまう受験生もいることでしょう。落ち着いて問題を整理することが大切な大問となっています。
  • 大問5:論理と推理(規則)ルールから規則を見つけ出す思考力問題です。大宮開成中学校では、毎年このような問題は出題されております。今回の問題は、その中でも2021年の大問5に似ており、類題を経験する機会を設けていれば、得点源にできたことでしょう。大宮開成中学校を高い志望順位で考える受験生はこちらの対策は必須だったことでしょう。
  • 大問6:速さ速さの文章題となっています。(1)に関しては、基礎力が備わっていれば、難なく答えを算出することはできるでしょう。しかし、(2)に関しては、それに加え問題を整理する力が求められます。ダイヤグラムや状況図などを駆使して状況を整理してあげることによって、答えを導くことができるでしょう。
  • 大問7:図形の移動長方形の中を移動する正方形の問題となります。正方形の動きを想像するイメージ力が大切な問題となっています。近年の大宮開成中学校の入試問題でもこのような図形の移動する問題は頻出になっていますが、この問題に関してはやや想像が難しい問題となっています。入試本番では、他の問題の見直しに時間を充てる方が高得点につなげることが出来るかもしれません。

国語<2023年大宮開成中学校>

満点 100
受験者平均 -
合格者平均 60.3
  • 大問1:小問集合あああ
  • 大問2:小問集合あああ
  • 大問3:小問集合あああ
  • 大問4:小問集合あああ

理科<2023年大宮開成中学校>

満点 50
受験者平均 -
合格者平均 29.6
  • 大問1:小問集合 大問1は、例年どおり全分野からの小問集合となっています。例年と比較すると計算問題が若干多い印象です。問2は、よく目にする植物の蒸散に関する計算問題。問7は、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の完全中和に関する計算問題。どちらも、頻出レベルの内容となっていますが、問2は異なる濃さの場合の計算のため失点する受験生は多いかもしれません。
  • 大問2:生物分野(動物) 動物の群れに関するリード文を踏まえて、取り組む問題形式となっています。単純な知識問題も出題されていますが、リード文の理解が不十分では半分も点数にならないことでしょう。近年の理科の入試問題では、リード文から思考させる問題はトレンドになっています。
  • 大問3:物理分野(ばね) ばねの計算問題です。ばねにおもりをつるすという王道問題とは異なりますが、問題の意図をくみ取ることで処理できる問題と言えるでしょう。問6のような適切なグラフを選びなさいというようなグラフや図の選択問題は、大宮開成中学校では毎年のように出題されています。理科の計算は、パターン処理になりがちですが、そうではなく増減をイメージから数値の理解を確認していると考えられます。
  • 大問4:地学分野(火山) 問題の入り口は、化学分野のような実験のお話から入っていますが、問題内容は火山単元の知識の確認がメインとなっています。ただ、単純な暗記ではなく、火山の形とマグマの性質をリンクさせているかを大切にした問題構成となっております。このことからも単純な暗記ではないことを確認している形式となっています。
  • 大問5:化学分野(金属の還元) 酸化銅の還元に関する問題となります。中学受験では、酸化の問題にスポットが当たりがちですが、還元についても出題されることがあります。「赤色の銅ができた」⇒酸化銅が銅になった。「石灰水が白く濁った」⇒炭素と酸素がくっついて二酸化炭素ができた。といった形で問題文と知識で推察できると問題を理解することができるでしょう。逆に、知識がしっかり備わっていないと何のことかも分からずに、大量失点とつながってしまうことでしょう。

社会<2023年大宮開成中学校>

満点 50
受験者平均 -
合格者平均 29.2
  • 大問1:地理総合ごく基礎的な地理の問題です。捻っている設問も皆無であり、本番での緊張ということを考慮しても、満点を狙いたいところです。強いて言うと「記述問題」があります。問題集で記述問題があると、面倒がったり、自分には関係がないと思ったりで飛ばす受験生は多いですが、この学校を少しでも視野に入れているなら無視しないようにしましょう。記述問題の難易度は基礎レベルです。
  • 大問2:歴史総合中学受験では珍しいかも知れませんが「資料問題」が出ています。とはいえ、設問で問われていることは基礎的ですので、こういう形式に惑わされず「知っているものを答える」というメンタルが大事です。地理もそうでしたが、歴史でも記述問題があります。こちらも内容は基礎レベルですから、基礎レベルの記述問題の練習を積み重ねるのが良いでしょう。
  • 大問3:公民総合公民ですが、初見で語かなければならない問題もあり、ここでかなりの時間を使うでしょう。また既存の学習としても軽視しがちな「経済分野」ですから、難しいと感じた受験生は数多くいるのではないかと推測します。とはいえ、きちんと図なりを読み解けば正解には多取り付けますから「落ち着いて解ききる」という強いメンタルが大事だといえるでしょう。
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