【大学受験】これで合格！ 英検対策 ライティング篇

まず、英検のライティングにおいては、完璧な文章を目指す必要はありません。間違いを恐れず、とにかくたくさん書くことが上達への第一歩となります。最初からオリジナルの文章を考えるのではなく、既存の例文や構文を参考にしながら、単語を入れ替えるだけでも十分です。難しい単語を無理に使う必要はなく、準2級や3級レベルの基本的な単語でも、十分に意図を伝えることができます。また、参考書に載っている表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で言い換える練習をすると、より自然で個性的な文章になり、加点ポイントにもつながります。いかに自分の考えを明確に伝えられるかが重要であり、完璧な文法や語彙にこだわりすぎないことが大切です。

3級と準2級のライティングでは、Eメールへの返信と、与えられたテーマに対する英作文が出題されます。これらの級では、単に自分の意見を述べるだけでなく、相手とのコミュニケーションを意識した文章を書くことが求められます。Eメールの返信では、質問に適切に答え、必要な情報を簡潔に伝えることが重要です。英作文では、自分の考えや答えを述べた後、それを裏付ける理由を2つ説明するのが基本的な構成となります。理由を2つ挙げることで、文章に説得力を持たせることができます。語数については、3級のEメールは15～25語、準2級のEメールは40～55語程度が目安となります。各級の語数制限を意識し、簡潔かつ明確な文章作成を心がけましょう。

2級のライティングでは、これまでのEメール問題の代わりに文章の要約問題が出題されます。もちろん、英作文も引き続き出題されます。要約問題では、与えられた文章の主要な情報を正確に把握し、それを短くまとめる能力が試されます。具体的な言葉や固有名詞、数字、また文章にあってもなくても良い副詞などを削除し、残った言葉を適切につなぎ合わせて文章を再構成する練習が有効です。英作文は80～100語程度が目安となり、自分の意見を論理的に展開する必要があります。問題文に提示されるポイント（ヒント）を参考にすることで、文章構成の助けとなります。具体的な例を一つ加えるだけでも、語数を増やしつつ、内容に深みを持たせることができます。

準1級のライティングでは、問題文全体が英語で提示されるため、より高度な読解力も求められます。2級と同様に、文章の要約問題と英作文が出題されます。要約問題の語数は60～75語程度が目安となり、与えられた英文の内容を正確に理解し、それを指定された語数内で簡潔にまとめる力が重要です。英作文では、提示された4つのポイントの中から2つを選び、それらを使って自分の意見や考えを論理的に構成します。英作文の語数は120～150語程度が目安となります。準1級では、より複雑な構文や豊富な語彙を適切に使いこなし、説得力のある論理展開ができるかが評価のポイントとなります。

英検のライティング力を着実に向上させるためには、日頃からのインプットを増やすことが非常に重要です。リーディングやリスニングを通して、様々な英文に触れることで、語彙力や文法知識が自然と身につきます。また、多くの英文に接することで、英語特有の表現方法や文章の構成パターンを学ぶことができます。これにより、自分が文章を作成する際の引き出しが増え、より自然で適切な表現を使えるようになります。インプットの質と量が向上すれば、それに応じてアウトプットであるライティングの質も確実に向上していくでしょう。普段から積極的に英語に触れる習慣を身につけることが、ライティングスコアアップへの鍵となります。